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「1年生の4番さえ抑えればいい」甲子園3連覇がかかった池田高校の“大きな誤算”…PL学園・清原和博を封じたエースが悔やんだ「打者・桑田真澄への油断」
text by

城島充Mitsuru Jojima
photograph byJIJI PRESS
posted2025/08/22 11:00
池田高校のエース・水野雄仁からホームランを放つPL学園1年生の桑田真澄
桑田が迎えた、初めての甲子園
大阪大会で背番号「17」番を与えられた1年生右腕は、指揮官の期待に応えた。
4回戦の吹田戦に先発すると、2安打完封。その後も先輩投手をリリーフすると、得点を許さなかった。決勝の桜宮戦に先発したのは期待の田口だったが、初回に打球が右腕に当たり、2死満塁のピンチを招いて降板。リリーフの3年生も打たれて3点を先制される展開だったが、打線が奮起して逆転、5年ぶりに夏の甲子園出場を決めた瞬間、マウンドに立っていたのは桑田だった。もし、この試合で田口が好投していれば、甲子園での桑田の起用法が変わっていた可能性を中村は否定しない。
そして初めての甲子園で、桑田は投打にわたって周囲を驚かせることになる。
