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「実は新球の開発を…」ダルビッシュ有“日米通算204勝”偉業の陰に「東北高時代に投げていた」“伝説の魔球”の解禁計画と38歳のモデルチェンジ
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byGetty Images
posted2025/08/03 06:00
日米通算204勝に到達したダルビッシュ。今季初勝利までの道のりは長く険しいものだった
5月14日、マイナー戦でのリハビリ登板後に右肘の炎症が再発。医師の診断では右肘への負担から「スライダーを諦めなきゃいけなくなるかもしれない」との危機に直面した。
「良くも悪くも、最近は感情でバーッて(メンタルが不安定に)揺れないので、だから(診断を聞いたときは)別にああそうなんだ、くらいに思いました。そこから何ができるかっていうことだけは考えてました」
投手生命の危機とも言える状況でも冷静に今をみつめ、より良い投げ方を追求し、さらに新しい変化球のアイデアも練った。
歴代単独1位「日米通算204勝」その先へ…
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この1勝で日米通算204勝(MLB111勝、NPB93勝)。黒田博樹(広島、ドジャース、ヤンキース)を抜き、歴代単独1位に立った。
「もちろんうれしいですけど、黒田さんとか野茂(英雄)さんのようなピッチャーではまだないと思うので、数字がどうとかじゃなくて本質的に近づけるように」
日米通算では野茂の201勝は超えている。次は、尊敬するパイオニアの持つMLB通算123勝が節目となるが、しかしダルビッシュは個人記録に興味を示さない。ナ・リーグ西地区では昨季のワールドシリーズ覇者、ドジャースを追っている。ライバルを倒し、ポストシーズンを勝ち抜く。残りシーズン、チームを離脱することなく、勝利に貢献できるピッチングを見せることだけを考えている。

