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ドジャース・佐々木朗希“8月復帰”は本当にある? 「ロバーツ監督の理想のシナリオにすぎない」現地メディアが「慎重論」を崩さない“ある理由”
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph byNanae Suzuki
posted2025/07/24 11:04
5月に故障者リスト入りしたドジャースの佐々木朗希だが、ここへきて「8月下旬復帰」説が急浮上。果たしてその現実味は…?
実際、ここまで佐々木の復帰プロセスはかなり慎重に段階を踏んでいる。
佐々木は5月にIL入りすると、リハビリを続けたものの6月中旬にはスローイングを一時中断。その後、回復が進んで7月11日にブルペン投球を再開し、14日には2度目のブルペン入りも行われた。
その後、MLB公式サイトでは「Expected return: Late August(復帰予想時期:8月下旬)」とだけ記されており、現在はそのラインに向けた最終段階に差し掛かっている。
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同サイトによれば、佐々木は20日にも3度目のブルペン投球を行い、最速93マイル(約150キロ)の直球を投げたという。肩の状態は順調とされており、この「Late August」という見通しが、現時点ではチーム内で共有されている復帰目標ということになる。
ロサンゼルスのドジャース専門メディア『Dodger Blue』(7月16日付)もロバーツ監督の発言を引用し、「佐々木が順調にリハビリをこなしており、復帰時期は8月下旬になる見通し」とようやく報じている。
ただし、この記事には「ライブBP」や「マイナーでのリハビリ登板」など、具体的な次のステップに関する記述はなく、あくまでブルペン再開と復帰時期の目標に言及したのみとなっている。
米メディアが「8月復帰」を鵜呑みにしないワケ
一方で、関係者の声をきくと佐々木の8月復帰説には懐疑的な声も多い。それが現地メディアの慎重論を生んでいるともいえるのだが、そこには「ある理由」がある。
一連のロバーツ監督の発言や報道について、米老舗スポーツメディア『スポーティングニュース』の編集長ベンソン・テイラー氏は次のように分析している。
<次回へつづく>

