「I miss Ran」男子バレー高橋藍への熱い友情と尊敬…ブラジル代表カチョパが語る「また一緒にプレーしたいよ」が“お世辞”ではない理由 

　それから約4カ月。VNL千葉大会では、バレー王国・ブラジルの司令塔として日本の前に立ちはだかった。自在にクイックを使って得点を重ね、ファーサイドへの速く正確なトスでブロックを置き去りにするなど持ち味を存分に発揮し、日本にセットを与えなかった。

　試合後、足取り軽やかにミックスゾーンに現れたカチョパは、高橋との対戦について、「彼と対戦するのは本当に楽しい。彼はスキルと才能にあふれた選手で、それに“マイフレンド”だから」と陽気な笑顔で答えた。

　高橋が初めてキャプテンマークをつけたことについては、こんな見解を口にした。

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「彼のキャリアにとっていいことだと思う。彼は着実にステップを踏んできた。イタリアでたくさんのことを学び、日本に戻ってきて（SVリーグで）チャンピオンになった。それはすごく大きなこと。たぶんイシカワのあと、他の選手たちのロールモデルになるのはランなんじゃないかと思う」

再戦を誓い合った高橋藍とカチョパ　©︎Yuki Suenaga

　一方の高橋は、「今回フル（メンバー）で日本対ブラジルはできなかったけど、自分たちがファイナルラウンドに進めば、また戦う機会はあると思うので、楽しみにしています」と親友との再戦を期待した。

　日本の選手が積極的に海外リーグに出ていき、また海外のトップ選手が次々にSVリーグに来るようになったことで、真剣勝負の中にも垣間見える国境を越えた友情が、選手にとっても、見る者にとっても、国際大会の新たな楽しみになっているのは間違いない。