- #1
- #2
バレーボールPRESSBACK NUMBER
「あれ、ゴツくなってない?」男子バレー大塚達宣(24歳)カラダも心も“激変”の理由…イタリア挑戦の1年「できることがめちゃくちゃ増えた」
posted2025/07/01 11:00
世界最高峰イタリア・セリエAで1年間プレーした大塚達宣(24歳)。成長した姿で日本代表に帰ってきた
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Volleyball World
イタリア挑戦1年目を終え、再びバレーボール男子日本代表の一員としてコートに立つ大塚達宣(24歳/ミラノ)。石川祐希や高橋藍らを脅かす存在になれるのか。現地で漏らした本音から現在地に迫った。【NumberWebインタビュー全2回の前編/後編も公開中】
「同じ場所で撮りません?」
今年3月、ミラノで取材に応じてくれた大塚達宣は、半年前と同じ撮影場所を提案した。
「そのほうが体格の変化がわかりやすいかも」というのが理由だ。
ADVERTISEMENT
前回の取材はイタリア・セリエA開幕前の昨年9月だった。それから約半年経って再会した大塚は明らかに体が分厚くなっていた。
「ゴッツくなりましたね」と伝えると嬉しそうで、そこから冒頭の提案につながった。
本人によると胸周りは3〜4cm、腕周りも2〜3cm太くなったという。その体の変化はプレーにも繋がっていた。練習を見ていても、大塚が叩きつけるボールの音や、ブロック、レシーバーを弾き飛ばす威力が明らかに違っていた。
「ベストが、半年間こっちで更新されていっている」
その言葉にすべてが凝縮されていた。
世界最高峰セリエAの日常
世界中から高さやパワー、技術力を備えるトップ選手が集まるセリエAで戦えば、高いブロックや強力なサーブ、スパイクを試合の中で日常的に経験できるため、それらに慣れて対応力が磨かれ、レベルアップする。それは石川祐希(ペルージャ)や高橋藍(サントリーサンバーズ大阪)をはじめ、これまでセリエAを経験した選手を見ればわかる。
だが試合だけでなく、質、量ともに充実したイタリアでの練習にも、大塚は無限に成長材料を見出していた。


