「38歳の長友佑都に、森保ジャパンはいつまでも頼っていいのか？」サッカー日本代表の論点…記者が聞いた“気になるフレーズ”「選手として認められる部分で…」 

　中国戦の翌日の取材対応でその心をあらためて尋ねると「その危機感はやっぱりありますよ。そういう部分は馬鹿ではないのでしっかりと自分を客観視して把握している。もしかしたら（試合に出る）メンバーとして考えられていないかもしれないという部分は感じていました」と偽らざる心境を吐露した。ピッチ外の役割だけで代表チームにいるのはいかがなものかという外野の声も耳にしたことはあったはず。「苦しいのひと言だった」という葛藤にも触れた。

　E-1選手権では「ゆうと」という名前が同じ代表初招集のDF綱島悠斗（東京V）が、長友のファンである父の影響で子どもの頃から長友に憧れていたことを明かしていた。同じく初招集のGK早川友基（鹿島）は明治大学の先輩である長友とプロ1年目からオフに合同トレーニングをしていたと言い、「この大会に来て（長友）佑都さんの話を聞き、W杯に行きたいという思いが現実的になった」と意識レベルを一段上げていた。

　香港戦と韓国戦でキャプテンマークを巻いた相馬勇紀は「チームキャプテンの佑都さんに引っ張ってもらい、ゲームキャプテンの時は支えてもらいながら、力を合わせてチームを引っ張ることができたと思う」と感謝し、“共闘”したことに胸を張った。

中国戦を終えた選手たち　©Getty Images

38歳の長友に森保ジャパンはいつまでも頼っていいのか

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　長友の存在感は絶大だ。とはいえ、38歳の長友に森保ジャパンはいつまでも頼っていいのか。これは長友が「選手として認められる一歩」を踏み出した今だからこそ再度向き合うべき命題だと言える。

　FW細谷真大は「僕も（W杯最終予選の時は）ベンチ外が多かったので佑都さんの姿勢や試合前の雰囲気作りをさすがと感じていた。そこを佑都さんに頼るのではなく、全員がそれをできればいい」と語る。この考えはおそらく代表選手全員が持っていることだが、問題はそれを実践できるかどうかだ。

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