レース後は「やっと終わった！」と笑顔…日本選手権“まさかの3位”も新星フロレス・アリエ（21歳）が明かした本音「重圧の中で走るのが初めてで…」 

　すでに1600m混合リレー代表の選考基準記録（52秒30）はフロレスと松本の2人が突破済のため、松本とともにリレーメンバーとしての代表入りは有力となっている。

「世界陸上はどうなるかわからないですけど、自分と松本さんで女子400mを盛り上げていければと思います」

更なる成長は「メンタルに余裕が持てれば…」

　21歳の新星にとってはほろ苦いデビューとなった初の日本選手権。

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　とはいえ、ハマった時の爆発力は静岡国際のレースで証明済みだ。それは本人も十分理解しているうえで、重要なのは“気持ちの面”だという。

「これからは一回、陸上から離れてもう一度気持ちを作り直してからですね。それから調整していけたらと思います。静岡国際のレースを振り返ってみると、プレッシャーを感じることなく、シーズン初戦ということもあって『どれくらいのタイムで走れるのかな？』という軽い気持ちで走っていた。またあの時みたいに自分のメンタルに余裕が持てれば、地力はついているはずなので今度は51秒の前半も狙っていけるんじゃないかなと思います」

「メンタルに余裕が持てれば…」と振り返ったフロレス。次のレースからは「青木アリエ」に　©Yuki Suenaga

　ちなみにこのレース後には、日本国籍取得に合わせての改姓も発表してくれた。

「次のレースから苗字が変わって青木になります。青木アリエですね。新しい自分が見せられたらと思います！」

　17年間、凍り付いていた時計の針を動かしたニューヒロイン。

　今回の経験を糧にして、また周囲を驚かせる激走を見せてくれるはずだ。