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レッドソックスで“冷遇”吉田正尚の立場は「電撃トレード」で変わるのか…現地では待望論も? 日本人が知らない“米国リアル評”「マサが復帰なら…」
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph byJIJI PRESS
posted2025/07/02 11:01
今季はここまで肩のケガのリハビリが続くレッドソックスの吉田正尚。「冷遇」とも言われる状況だったが同ポジションの主力のトレードは何をもたらすのか
吉田は昨年秋に右肩関節唇の修復手術を受けた。その影響もあり、今季は春季キャンプでDHとして11試合に出場し35打席に立ったものの、デバースの存在もある中で守備復帰のめどが立たず、開幕ロースターから外れていた。5月には痛み止めのコルチゾン注射の影響でスローイングプログラムが一時停止されるなど、ここまでケガの回復が遅れていた。
しかし、ここにきて120フィート(約36.6メートル)の距離でスローイングできるまでに回復しているという。「今は肩の状態も安定しており、本人も“このままいける”という自信を持っている」とコーラ監督も前向きな評価を示していた。
こうした中でデバースのトレードが発表。その結果……かどうかは定かではないが、吉田は急遽、現地7月1日から3Aウスターでリハビリ出場を開始することが報じられた。
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これは復帰に向けた大きな一歩となる。3Aでの結果次第では、7月上旬のメジャー復帰も現実味を帯びてきている。ESPNやCBS Sports、MLB公式サイトも一斉に「今週リハビリ開始」を報じ、Redditのファンコミュニティでも「Yoshida is back」の声が飛び交っている。
現地では待望論も…吉田の立場は好転する?
現地でも「吉田復帰待望論」はにわかに熱を帯び始めている。
『スポーツ・イラストレーテッド』は『ボストン・グローブ』の記者の話として、吉田自身がオールスター前の復帰を現実的な目標としていることを報じており、「ヨシダが復帰すれば、レッドソックス打線に大きなプラスとなるだろう」と伝えている。
日本国内でもデバースの放出を受けて、複数メディアが吉田の立場が好転する可能性を報じている。
一方で、当然ながらデバースの放出が即「吉田の定位置確保」を意味するわけではない。実は現地のメディアや関係者のコメントからは、意外に「シビアな本音」も垣間見えてくる。
<次回へつづく>

