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レッドソックスで“冷遇”吉田正尚の立場は「電撃トレード」で変わるのか…現地では待望論も? 日本人が知らない“米国リアル評”「マサが復帰なら…」
posted2025/07/02 11:01

今季はここまで肩のケガのリハビリが続くレッドソックスの吉田正尚。「冷遇」とも言われる状況だったが同ポジションの主力のトレードは何をもたらすのか
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph by
JIJI PRESS
開幕から負傷者リスト入りし、右肩のリハビリを続けているボストン・レッドソックスの吉田正尚が7月2日(日本時間3日)、傘下の3Aウスターのホームゲームで「指名打者(DH)」としてリハビリ出場予定だ。長引いていたリハビリを急遽、早めたウラにはレッドソックスの主力の「大型トレード」がある。長らく「冷遇」とまで言われていた吉田の立場は、はたしてどう変わるのだろうか?《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
現地6月15日(日本時間16日)、衝撃のブロックバスタートレード(※複数選手を含む大規模なトレードのこと)が成立した。ボストン・レッドソックスが10年総額453億円の契約を結んでいた主砲ラファエル・デバースを4選手とのトレードでサンフランシスコ・ジャイアンツに放出したのだ。
この一報は、ボストンの打線再編を意味するだけでなく、長らくリハビリ中だった吉田正尚の立場にも大きな変化をもたらすことになりそうだ。
2017年にメジャーデビューを飾ったデバースは、レッドソックス生え抜きの28歳。2019年には打率.311、32本塁打、115打点を記録したチームの看板選手だ。一方で、今季は新選手の加入もあり、これまで守っていた三塁から指名打者(DH)への転向を余儀なくされ、チームとは不協和音が噂されていた。
主力DHがトレード…早まる「復帰プロセス」
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そんなチームの主軸であり、強打者だったデバースの移籍によって空席となったDH枠。その穴を埋める候補のひとりとして、吉田の名前が再び注目され始めているのだ。
アレックス・コーラ監督は、現地17日(日本時間18日)のシアトル・マリナーズ戦前に次のように語っていた。
「マサがバットを振れることは分かっている。あとは実戦で打席に立ちつつ、肩のリハビリとバランスを取りながら進めるだけだ。今日か明日にはチーム内でミーティングを開いて、復帰プロセスを早められるかを話し合うつもりだ」