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監督から「マサは健康なら素晴らしい打者」の声も…レッドソックス・吉田正尚の現地“ホントの評価” ライバル選手の「電撃トレード」で何が変わる?
posted2025/07/02 11:02

日本時間の7月2日から3Aの実戦に復帰したレッドソックスの吉田正尚。早期のメジャー昇格とDHでの起用はあるのだろうか?
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph by
JIJI PRESS
開幕から負傷者リスト入りし、右肩のリハビリを続けているボストン・レッドソックスの吉田正尚が7月2日(日本時間3日)、傘下の3Aウスターのホームゲームで「指名打者(DH)」としてリハビリ出場予定だ。長引いていたリハビリを急遽、早めたウラにはレッドソックスの主力の「大型トレード」がある。長らく「冷遇」とまで言われていた吉田の立場は、はたしてどう変わるのだろうか?《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》
6月に発表されたボストン・レッドソックスの主砲ラファエル・デバースとサンフランシスコ・ジャイアンツの4選手とのトレード。10年総額約453億円の契約を結んでいた強力指名打者(DH)の放出によって、レッドソックスでケガからの復帰を期す吉田正尚の名前もにわかに取りざたされるようになった。
大型契約を結びながら、ケガに苦しむ日本の強打者に期待が集まる一方、現地のメディアや関係者のコメントからは、疑念も入り混じる“本音”も垣間見えている。
31歳の吉田は2023年のデビュー以来、MLB1年目~2年目の通算で248試合に出場し、打率.285/出塁率.343/長打率.433を記録している。
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DHあるいは守備に不安のある左翼手としては突出した数字ではないが、平均以上のMLB打者とは言える成績であり、短期間ながらチームの打線をけん引することもあった。
平均以上の成績も…「契約の価値に見合っていない」
ただ、現在は5年で約120億円という大型契約の3年目に入っており、球界関係者の間ではいまのところ「契約の価値に見合っていない」との見方が一般的だ。
トレード候補に名が挙がることも多かったが、放出するにはレッドソックス側による一部年俸負担が必要。それは球団にとって理想的な形ではないため、結果的にトレードされることはなかった。