酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「阪神7連敗も惨敗はなく防御率1.99」「巨人の平均OPS5割台」交流戦セ43勝63敗、大負けのナゼ…“パとの決定的な差”は得失点差に潜む
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2025/06/27 06:50
7連敗を喫したものの8勝10敗で交流戦を切り抜けた阪神。セ各球団が軒並み負け越したため首位転落はなかった
【打撃成績】※各リーグOPS順
〈パ・リーグ〉
日本ハム18試606打158安15本
62点10盗 率.261 OPS.728
ソフトバンク18試598打153安10本
78点10盗 率.256 OPS.678
オリックス18試619打162安7本
67点8盗 率.262 OPS.672
楽天18試614打153安6本
50点13盗 率.249 OPS.629
ロッテ17試596打145安11本
58点12盗 率.243 OPS.628
西武18試569打136安3本
37点10盗 率.239 OPS.607
パ107試3567打896安52本
346点63盗 率.251 OPS.658
〈セ・リーグ〉
広島18試633打168安11本
69点17盗 率.265 OPS.690
阪神18試602打148安12本
56点19盗 率.246 OPS.650
ヤクルト18試597打137安10本
50点12盗 率.229 OPS.619
中日18試589打137安8本
42点19盗 率.233 OPS.605
DeNA18試576打118安13本
52点10盗 率.205 OPS.598
巨人17試589打132安7本
40点8盗 率.227 OPS.595
セ107試3551打830安60本
306点85盗 率.234OPS.626
日本ハムのチームのOPS7割超は素晴らしい数字だ。
ADVERTISEMENT
これに対してDeNAと巨人は5割台であり、当然ながらセに不振のチームが多かったが、リーグ全体の本塁打数、盗塁数ではセの方が上だった。
阪神は驚異の「チーム防御率1.99」だった
つづいては投手成績。
【投手成績】
〈パ・リーグ〉
ソフトバンク18試12勝5敗5S12H
163.1回42球171振 率2.20
西武18試10勝8敗6S13H
159回36球129振 率2.26
楽天18試9勝8敗4S20H
165回62球114振 率2.62
日本ハム18試11勝7敗5S14H
160.1回39球143振 率2.64
オリックス18試11勝7敗7S17H
161.1回45球136振 率3.35
ロッテ17試10勝8敗5S19H
160.2回55球134振 率3.64
パ108試63勝43敗32S96H
960.2回277球818振 率2.81
〈セ・リーグ〉
阪神18試8勝10敗2S19H
162.2回38球127振 率1.99
巨人17試6勝10敗4S18H
162回46球148振 率2.94
中日18試8勝10敗7S13H
157回64球113振 率3.21
DeNA18試7勝11敗2S7H
157回46球122振 率3.27
ヤクルト18試5勝12敗3S19H
162.1回58球131振 率3.91
広島18試9勝9敗2S11H
160回38球125振 率3.94
セ108試43勝63敗20S87H
954回286球760振 率3.21
ソフトバンクはチーム防御率2.20、171奪三振は1位、パは4球団が防御率2点台。日本ハムは最多の4完投を記録している。一方セ・リーグでは阪神が驚異的なチーム防御率1.99。これに対してヤクルト、広島が4点台手前と極端な差がついている。
得失点差を見ると“決定的な差”が
投打の成績を見ても、ここまでの差が付くように思えない。実は、得失点差を見てもそれが明らかなのである。

