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「マユ・イシカワだけじゃない」敵将が驚いた“ある選手”とは? 古賀紗理那がいない女子バレー日本代表の現在地「今夜の日本は並外れて素晴らしかった」
posted2025/06/25 11:04

フェルハト・アクバシュ監督を迎え、新体制がスタートしたバレーボール女子日本代表。25歳の石川真佑がキャプテンに就任した
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弓削高志Takashi Yuge
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Volleyball World
バレーボールの日本代表シーズンが開幕し、世界各地を転戦するFIVBネーションズリーグ(以下、VNL)で熱戦がくり広げられている。
昨年大会で銀メダルを獲得したもののパリ五輪でグループ予選敗退を喫した女子日本代表は、新監督フェルハト・アクバシュを迎え、新たなスタートを切った。
新生ジャパンに立ちはだかった金メダル集団
新チームの主将には25歳になったばかりの石川真佑が就き、現役引退した古賀紗理那の後を継いだ。新生ジャパンの屋台骨は、石川と同じくセリエAでプレーするセッター関菜々巳やリベロ福留慧美、ミドルブロッカー宮部藍梨といったパリ五輪組だが、23歳のアウトサイドヒッター佐藤淑乃ら若手の台頭も待たれる。未だ今シーズンのプレースタイルを固める段階にある“若い”チームは、大会開幕から第2週香港ラウンドでも白星を重ねた。
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好発進した日本の前に立ちはだかったのが、パリ五輪で金メダルを獲得したイタリアだ。前回大会ファイナルでも苦汁を飲まされた女王との再戦は6月20日に行われ、シーソーゲームのフルセット激闘の末、女王が全勝対決を制した。
ただし、イタリアにとって今回の日本戦はこれまでとひと味ちがっていた。
19-17で制した最終セットは日本のマッチポイントを4度凌いで得た薄氷の勝利で、試合後、敵将フリオ・ヴェラスコは勝ててよかった、と安堵の表情で語った。