「マユ・イシカワだけじゃない」敵将が驚いた“ある選手”とは？ 古賀紗理那がいない女子バレー日本代表の現在地「今夜の日本は並外れて素晴らしかった」 

「今夜の日本は並外れて素晴らしかった。守備もアタックもサーブもレベルアップしている。我々がレセプションで踏ん張っていなければ負けていた。日本はハイボールの攻防も以前より上回っている」

　代表正監督経験もある副監督マッシモ・バルボリーニも「ここ数年の日本女子のベストゲームではないか」と感嘆したほどだ。

イタリア代表キャプテンのアンナ・ダネージ（右）と握手する石川真佑　©︎Volleyball World

「ワダ！また彼女だ！」

　日本戦でとりわけ注目されたのは、両チーム最多28得点を上げたオポジットの和田由紀子だった。日本の主砲としてすでに安定した高評価を得ているのは石川だが、今大会では和田が第1ラウンドからキレと破壊力のあるハイスピードスパイクを叩き込み、チームの得点源となっている。彼女はイタリア戦でも相手コートに次々とボールを打ち込み、試合中継の実況でも「ワダ！また彼女だ！」とその名が連呼された。

イタリア戦で28得点を挙げた和田由紀子（23歳）©︎Volleyball World

2024/25シーズンからNECレッドロケッツ川崎に移籍した和田由紀子（23歳）

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　世界の列強国には“日本は守備のチーム”という印象が強烈に刷り込まれている。だから、パイプ攻撃やブロックアウトを狙って高速スパイクを連続で思い切り打ち込んでくる新世代アタッカーの和田や佐藤が対戦国に少なくない驚きを与えているといえるだろう。

　日本とイタリアによるハイレベルな攻防を目撃したバレー王国の目の肥えたファンは、試合の配信番組や新聞記事へ称賛のコメントを残した。

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