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「ミトマ新幹線は新たな旅路に」三笘薫“移籍の噂”はバイエルンなどドイツ強豪だけでない…「アーセナルなら先発の座も」英国人記者ズバリ
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エド・アーロンズEd Aarons / The Guardian
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/06/17 17:31
日本代表でも不可欠の左アタッカー、三笘薫。果たしてCLなど更なる最高峰の舞台で彼の姿を見られるか
「今はなんとも言えないです。まずは(シーズン終盤に負った)怪我を治さないと。(6月の代表戦には)招集されていないので、その時間を治療にあて、新シーズンの準備をしたい」
そして、チャンピオンズリーグの舞台に立ちたいかと訊かれると、「もちろん、それはひとつの目標です」と返答している。
ドイツのメディアによると、バイエルンのスポーツディレクターを務めるマックス・エベールは、すでに三笘の代理人と接触したという。ブライトンはおそらく、少なくとも3500万ポンド(約68億円)の移籍金を求めるものと見られている。レロイ・ザネがガラタサライへ移籍し、キングスレイ・コマンの放出も濃厚と目されるなか、ドイツ王者はハリー・ケイン、ミカエル・オリーズと3トップを組む即戦力を必要としている。
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彼らの本命は、レバークーゼンのドイツ代表フロリアン・ヴィルツのようだが、この22歳のアタッカーはリバプールへの移籍を望んでいると伝わる。
ヴィルツが出ていきそうなレバークーゼンは逆に、三笘をその後釜にしたいと考えているらしい──昨季途中までマンチェスター・ユナイテッドを率いたエリック・テン・ハーフ新監督は、2024-25シーズンのプレミアリーグ2節で先制点をアシストされたように、この日本代表の高い能力を肌身で知っている。
アーセナルなら先発の座を確保しても…
もちろん可能性があるのは、ドイツの強豪だけではない。プレミアリーグ内での筆頭格は、3シーズン連続でプレミアリーグで2位に終わったアーセナルである。
惜しくも逃し続けているリーグ優勝を果たすためにも、アーセナルはチーム力を高める新戦力を物色している。最優先は、レアル・ソシエダのスペイン代表MFマルティン・スビメンディと、ライプツィヒのスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコとされるが、左ウイングのガブリエウ・マルティネッリとレギュラーポジションを争う新たなライバルを欲しているのも確かだ。
プレミアリーグで実績を積んできた三笘なら、それを制して先発の座を確保してもおかしくはない。
ブライトンのファビアン・ヒュルツェラー監督は最近、クラブは今夏の移籍市場では、総額およそ2億ポンド(約388億円)を投じた昨夏ほど、大きく動くことはないだろうと語った。それは昨夏のマーケットにおける世界最大額だったが、前年にモイゼス・カイセドを推定移籍金1億1500万ポンド(約223億円)、アレクシス・マクアリスターを同5500万ポンド(約107億円)で売却できたからだ。彼らの後釜として獲得したカルロス・バレバ、ジョアン・ペドロも他クラブから熱視線を集めている。
ミトマを引き止めるのは容易ではない
とはいえ、現在のブライトンで一番の注目株は三笘だ。

