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大谷翔平パパ1号に隠れる“打点問題”「7本塁打なのに10」「ドジャース同僚テオスカーと21差、鈴木誠也も15差」“1番ベッツ2番大谷”に戻しては 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2025/04/30 17:41

大谷翔平パパ1号に隠れる“打点問題”「7本塁打なのに10」「ドジャース同僚テオスカーと21差、鈴木誠也も15差」“1番ベッツ2番大谷”に戻しては<Number Web> photograph by Imagn/REUTERS/AFLO

“パパ1号”を放った大谷翔平。ただし今季は7本塁打を放ちながら「10打点」にとどまっている

〈山本由伸/ドジャース〉※カッコ内は投球数-ストライク
2025年6試3勝2敗0S 34回23安2本11球43振 責4率1.06
4月25日パイレーツ戦5回5安0本4球5振 責1(94-58)●

 パイレーツ戦、5回自責点1は「好投」といえるが、94球も投げたために次のイニングに進めなかった。ストライク率は61.7%と低く、特に伝家の宝刀、スプリッターは22球を投げて9球がボール。打者が手を出さなくなっている。新たな球種での勝負が必要になってきたか。とはいえ防御率1.06はナ・リーグ1位。

〈佐々木朗希/ドジャース〉
2025年6試0勝1敗0S25.1回18安3本18球20振 責10率3.55

4月26日パイレーツ戦5.2回5安1本2球4振 責3(93-53)

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 26日のパイレーツ戦は3失点して6回2死に死球を与え降板。スプリッターは29球で16球がストライク。ストライクゾーンに球が行くようになった。しかし勝ち星にはつながらず。フォーシームは155km/h台。NPB時代の「持ち味」が発揮できていない。

〈今永昇太/カブス〉
2025年 7試3勝1敗0S 39回31安7本13球30振 責12率2.77

4月22日ドジャース戦5.2回7安3本2球6振 責5(101-66)
4月29日パイレーツ戦5回6安0本1球3振 責0(87-56)〇

 22日のドジャース戦は3被本塁打自責点5と打ち込まれたが、パイレーツ戦は5回無失点で3勝目。けいれんを起こして5回で降板したが、大事はなかったようだ。フォーシームは150km/h前後で被安打は多いが、走者を出しても粘り強くイニング数を重ねている。

〈菅野智之/オリオールズ〉
2025年6試3勝1敗0S 33回32安6本6球17振 責11率3.00

4月23日ナショナルズ戦7回5安2本0球1振 責3(94-56)
4月28日ヤンキース戦5回5安0本1球8振 責0(95-59)〇

 中4日というNPBでは経験したことがない登板間隔で投げているが、持ち味の制球力の良さを発揮している。28日のヤンキース戦では、ジャッジから1三振、ゴールドシュミットから2三振。精度の高さで先発陣が壊滅的なオリオールズのエース格になりつつある。

〈千賀滉大/メッツ〉
2025年 5試3勝1敗0S 28.2回21安1本9球25振 責4率1.26

4月25日ナショナルズ戦6回6安0本2球5振 責2(96-58)

 ナショナルズ戦は6回自責点2で勝ち星つかず。今季2試合目のQS(6回以上自責点3以下)を記録。安定感のある登板が続いている。メッツは先発投手陣が優秀だが、千賀はメギルとともにローテをけん引している。

雄星や松井、マイナー調整中の青柳、藤浪は?

〈菊池雄星/エンゼルス〉
2025年 6試0勝4敗0S 31.1回32安4本18球28振 責15率4.31

4月26日ツインズ戦2回9安0本4球0振 責4(66-37)●

 26日のツインズ戦は2回までに9被安打4与四球、自責点4と大乱調だった。今季はフォーシームの球速が152km/hと上がらず球威不測の印象。制球力も悪く、ローテの維持に苦しんでいる。

〈前田健太/タイガース〉
2025年 7試0勝0敗0S8回9安1本6球8振 責7率7.88

4月27日オリオールズ戦1回0安0本1球1振 責0(17-8)
4月29日アストロズ戦1回0安0本0球1振 責0(20-12)

 18日以来9日ぶりに投げたオリオールズ戦、1日置いてのアストロズ戦と2試合連続の無失点登板だった。我慢の登板が続く。

〈松井裕樹/パドレス〉
2025年11試0勝1敗0S12.1回9安2本4球19振 責4率2.92

4月23日タイガース戦1回2安1本0球2振 責2(24-18)
4月26日レイズ戦1.1回0安0本0球1振 責0(23-14)

 23日のタイガース戦では捕手のディングラーに2ランを打たれている。今季の4失点のうち3失点が被本塁打によるもの。好調のパドレスでは依然として「中継ぎ」に甘んじている。

 パドレスのダルビッシュ有とレッドソックスの吉田正尚は依然IL(負傷者リスト)。吉田は打撃はできているものの、スローイングの調整が続いている。ナショナルズ傘下AAAロチェスターの小笠原慎之介は、4月17日に負傷者リスト入りした。

 マイナー契約フィリーズ傘下AAAリーハイバレーの青柳晃洋は、25日に救援登板して無失点。通算防御率は1.13に。フィリーズはクローザーのアルバラードが好調だが、救援投手の枚数が足りない状態。昇格の可能性はあるだろう。同じくマイナー契約のマリナーズ傘下AAAタコマの藤浪晋太郎は22日、24日と1死をとる間に6与四球4失点。26日も自責点1、通算でも8回を投げて15与四死球、防御率は12.38となっている。〈メジャー特集:つづく〉

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