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「毎食パンだけ… 米をくれって(笑)」青柳晃洋が奮闘するマイナーの過酷生活と険しいメジャー昇格への道…元阪神エースが語る米国挑戦の真実
posted2025/04/30 11:05

メジャー昇格を目指し奮闘を続けている青柳
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph by
Yuki Yamada
フィリーズの本拠地、シチズンズ・バンク・パークとマイナー3Aリーハイバレーまでは約110km、車で1時間半ほどの距離にある。日本では100km以上は遠い、と感じることだろう。だが、米国内の距離感でこれは、そう遠くない感覚だ。球団によっては、飛行機移動が必要なほどメジャーとマイナーが離れていることもある。
メジャー昇格への“現在地”
遠いようで近いメジャーとマイナー。あるいは、近いようで遠いマイナーからメジャーへの道のり。開幕から約1カ月が経過し、青柳はメジャー昇格という目的地への“現在地”をどのように感じているのか。
「正直、まだ分かっていないですね。ピッチャーで上がった選手が誰もいないので。何をすれば上がることができる、というのは、全然理解はできてないです。でも自分にできるのは、名前をコールされてマウンドに上がったときにゼロに抑えて帰ってくるってことだけ。それを繰り返していければいいかなと思います」
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フィリーズのシーズン前の評価はドジャースと並ぶほどに高く、ワールドシリーズ制覇の候補である。それは昨季も今季も同じ。主砲のブライス・ハーパーら打線にスター選手を揃えるばかりではなく、強力な投手陣も有している。
錚々たる投手陣の顔ぶれ
エースのザック・ウィーラーは4月28日時点で通算105勝(71敗)で昨季は200投球回で16勝7敗、防御率3.62をマーク。パドレスのダルビッシュ有が「積んでいるエンジンが違う」と評するほど、パワーとスタミナがあるメジャーを代表する投手だ。さらにダブルエースの1人、アーロン・ノラは昨季199回1/3を投げ、14勝8敗、防御率3.57をマークするなど3年連続190イニング以上を投げている。