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「三振が多くても…」村上宗隆がMLB界隈でなぜ評価分かれた? 電撃決定ホワイトソックスが望む理想の再建シナリオ「本拠地はホームランが出やすい球場だ」

posted2025/12/26 11:05

 
「三振が多くても…」村上宗隆がMLB界隈でなぜ評価分かれた? 電撃決定ホワイトソックスが望む理想の再建シナリオ「本拠地はホームランが出やすい球場だ」<Number Web> photograph by Imagn/Reuters/AFLO

本拠地レート・フィールドを笑顔で後にした村上宗隆。来シーズンへの期待が高まる

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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MLBホワイトソックス入りが発表された村上宗隆(25歳)。急展開を見せた交渉の舞台裏を地元記者や関係者の証言で振り返る。〈NumberWebレポート全2回の後編/前編も公開中〉

 2021年には93勝を挙げてア・リーグ中地区制覇を果たしたホワイトソックスだが、以降は低迷を続けている。過去2年連続で地区最下位に沈み、特に2024年は121敗と大惨敗。村上宗隆を獲得したこのチームがどこに向かおうとしているのかを尋ねると、シカゴトリビューン紙のホワイトソックス番記者、ラモンド・ポープ氏は依然として“再建(Rebuild)”状態であると認めていた。

 その一方で、若手登用政策が実り始め、希望が見えてきていることも強調していた。

「あなたが使った“再建”という言葉は、まさにその通りだと思う。チームは2025年で3年連続100敗シーズンだった。このチームが次の段階に進むには何が必要なのか、という状況にある。ただ、遊撃手のコルソン・モンゴメリー、二塁手のチェイス・マイドロス、捕手のカイル・ティールといった土台となるピースは揃いつつある。そうした中でムラカミの獲得は、正しい方向への一歩だと思う」

昨季は若手が台頭、村上は中軸を任される?

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 確かにホワイトソックスでは昨季、20代前半の選手たちが次々と台頭。中でも23歳のコルソン・モンゴメリーは71試合で21本塁打を放って実力を示した。1年前のオフにエースのギャレット・クロシェットをトレードして手に入れた24歳のマイドロス、23歳のティール、22歳のブレイデン・モンゴメリーも期待されており、2026年にさらに大きなインパクトを生み出す可能性がある。

 そんな中で、村上にはオールスター出場経験のあるルイス・ロバートJr.、通算118本塁打アンドリュー・ベニンテンディらとともに即戦力としての期待がかかる。ポープ記者の言葉を聞く限り、いきなり中軸を任されても不思議はなさそうだ。

【次ページ】 「来季の打線…ムラカミは4番、5番」

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