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「リングで死ぬ覚悟がある」井上尚弥に挑む29歳ラモン・カルデナスとは一体何者なのか?「イノウエが私を軽視している、なんて騒ぐつもりはない」
text by

杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byMikey Williams/Top Rank
posted2025/05/01 11:02
井上尚弥に挑戦するラモン・カルデナス(29歳)
――今回の試合でどんな姿を見せたいですか?
RC “最高のボクサーと戦う”という模範を示したいと思っている。一度も会ったことはないけれど、私はフロイド・メイウェザーを尊敬している。とてつもないボクサーだから、彼個人に関して何かを言うつもりはない。ただ、50連勝、51連勝とか、とにかく無敗であることばかりを望み、リスクを負わないボクサーが多いという現代ボクシングの風潮はおかしいと思う。無敗記録なんて本来はどうでもいいはずなんだ。直接対決シリーズで死闘を繰り広げたエリック・モラレスとマルコ・アントニオ・バレラについて話すとき、誰も戦績のことなんて問題にしない。4度も凄い試合をしたマニー・パッキャオとファン・マヌエル・マルケスについて語るとき、彼らが無敗かどうかなんて誰も気にしない。最強の相手と戦うというのはそういうこと。だからこそ、私も現代最高級のボクサーであるイノウエと戦うんだ。
◇◇◇
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「とにかくお金がなくて、一文無しだったから、金を稼ぐためなら何でもやった」
インタビュー後編では、壮絶なボクシング人生を振り返ってもらった。
〈つづき→後編〉
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