熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「挑発してきたGKに…ザマアミロ」“昔はヤンチャな苦労人”名FWマルキーニョスが語る日本愛「クボとミトマにホレ込んでる」「今すぐ日本で…」
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byTakuya Sugiyama
posted2025/04/18 17:02

横浜F・マリノス時代のマルキーニョス。2003年、2012、13年と計3シーズンプレーした
「可能な限り見ているよ。近年、世界で最も成長している代表チームじゃないかな。今回のW杯アジア予選では、圧倒的に強いじゃないか。僕も誇らしいよ」
――現在、欧州でプレーする日本人選手への印象は?
「美しいテクニックを持つクボ(久保建英=レアル・ソシエダ)、抜群のスピードがあり、技術的にも優れているミトマ(三笘薫=ブライトン)に惚れ込んでいる」
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――今後、日本へ行く予定は?
「今年の年末、鹿島関係のイベントで行くことになっている。引退後、日本へ戻るのは初めてだから、10年ぶり。今から待ち遠しい。イベントが終わってからも日本に残り、各地を回りたいと思っている。皆さん、またお会いしましょう!」
日本を愛するマルキーニョスの経験と闘志…今も有益では
ブラジルのフットボールの中心地から遠く離れた町で生まれ育ち、20歳にしてようやくプロクラブの門を叩いた。これらのハンディを、猛練習と類稀な闘志によって見事に克服した。
敵のGKの目の前でバック転をやって退場処分を受けたり、ネルシーニョ監督との不仲・確執があったりと、時として感情的になることがあったのは事実だろう。
しかし、そのような熱量があったからこそ、20年間プロとしてプレーし、日本で15年にわたって延べ7クラブで点を取り続け、通算得点数でJリーグ史上6位、外国人選手としては史上最多という偉業を達成できたのではないか。
ストライカーとして非常に多くの引き出しを持っている。さらには日本への愛着や日本代表選手への関心も継続している。マルキーニョスが蓄えたノウハウは、日本の多くの若手選手にとって極めて有益なのではないか、もっと活用すべきなのではないか――とも感じた。〈第1回からつづく〉

