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「ドジャースはササキを信じるべきだ」制球難に苦しむドジャース・佐々木朗希…でも米メディアの“意外な本音”は?「弟みたいな彼を泣かせたら…」 

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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posted2025/04/03 06:01

「ドジャースはササキを信じるべきだ」制球難に苦しむドジャース・佐々木朗希…でも米メディアの“意外な本音”は?「弟みたいな彼を泣かせたら…」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

開幕2戦で連続ノックアウトと日本では厳しい論調も目立つドジャースの佐々木朗希。一方で、本国アメリカメディアからは意外な評価が

 他にもMLBに挑み、序盤につまずきながらもキャリアを築いた日本人投手は少なくない。

 たとえば、ドジャースの先輩・黒田博樹はメジャーデビュー戦こそ白星を挙げたが、2勝目を手にしたのは10試合目だった。試行錯誤を繰り返しながら、やがてヤンキースでも信頼を得る安定感抜群の投手へと成長していった。

 上原浩治もまた、MLB1年目は2連勝スタートと順調に見えたが、その後白星から遠ざかり、2年目には救援投手へと役割を変えた。そこから再起し、名門ボストン・レッドソックスでクローザーを務め、ワールドシリーズ制覇に貢献している。

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 どちらも、順風満帆なスタートではなかった。だが、壁を乗り越えた先に、自らの居場所を見つけていった。

 佐々木自身はデビュー戦となった東京シリーズの登板後にこう語っていた。

「ストレートやフォークボールが、どういうふうに通用していくのか。投げていく中で課題が出てくると思うので、それがシーズン終盤の大事な時に出ないよう、早めにつぶしたい」

米の判断は…いまだ「プロセス」の序章?

 ロバーツ監督が試合後に繰り返し口にした「プロセス」という言葉。鳴り物入りでメジャーの舞台に立った23歳は、まだたった2戦を終えたばかりに過ぎない。成長の曲線を描くには、今はただ殻を破るための過渡期なのだ。

 逆境をどう乗り越えるかが、真のエースへの試金石となる。佐々木朗希の“プロセス”は、まだ幕が上がったばかりだ。

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「降板で泣いた投手は思い浮かばない。ただ…」ドジャース・佐々木朗希の“涙目降板”を米メディアはどう報じた? 日本とは異なる「意外な評価」

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