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「箱根駅伝で復活の中央大に黄金ルーキー」「高校No.2&No.3を早稲田大が両獲り」高3有力長距離ランナーの進学先を大調査!<一覧リスト付>
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佐藤俊Shun Sato
photograph byAFLO
posted2025/02/27 11:03
5000mで高校3年生No.1の記録を持つ浜口大和。復活へ勢いを増す中央大でどんな成長を見せてくれるか
都大路経験者も多数で有望株が揃う
14分台の選手は6名入学予定だが、いずれも30秒を切り、5名が都大路を経験するなど有望株ばかりだ。石川蒼大(鳥栖工業・14分04秒98)は、スピードタイプで177cmの身長を活かしたストライドが広いダイナミックな走りが特徴。主将としてチームを引っ張り、都大路では4区8位でチームの7位入賞に貢献した。箱根駅伝を始め3大駅伝の出走を目標にしている。
都大路4区36位の長谷川大翔(須磨学園・14分08秒75)は、3000m障害が主戦場だ。中央大には日本選手権3000m障害2位の柴田大地がいるので、個人種目でのさらなる成長が期待できそうだ。
都大路4区14位の生江倫太郎(学法石川・14分08秒82)は、選手層の厚いチームにあって主将として活躍、ロードが得意の選手。
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都大路3区37位の安東海音(和歌山北・14分13秒49)は駅伝力のある選手。
杉本憲亮(高田・14分23秒02)は、3000m障害がメイン。高2時のインターハイでは3000m障害で8分54秒09、県高校新・高2歴代6位の好タイムで入賞した。長谷川とともに切磋琢磨しての成長が楽しみだ。
都大路6区4位の井上優人(洛南・14分23秒65)も3000m障害が主戦場の選手。だが、ロードにも強く、昨年の伊那駅伝では1区区間賞。先輩の柴田の後を追う逸材だ。
次回の箱根では頂点をもうかがえる層の厚みに
中央大は、第100回大会の箱根駅伝でコンディション不良の選手が続出し、13位に終わってシードを失った。昨年の箱根駅伝予選会も6位、全日本大学駅伝では12位と、本来の強さを発揮できずにいたが、第101回大会箱根駅伝では往路2位、総合5位と力を見せ、復活を印象付けた。
2、3年生中心の編成だったので、来季は彼らが主力になっていくだろうし、岡田開成らの新2年生も強力だ。そこに世代トップの選手が加入するということで、選手層はかなり厚くなるだろう。
ただ、今回5位に貢献した5区、6区の選手が抜けるので、山をどう補っていくか。そこがハマれば、吉居駿恭、溜池一太、白川陽大、吉中祐太ら新4年生が世代最強ともいえるメンバーなだけに、第99回大会でマークした総合2位、あるいは30年ぶりの頂点も見えてきそうだ。

