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「箱根駅伝で復活の中央大に黄金ルーキー」「高校No.2&No.3を早稲田大が両獲り」高3有力長距離ランナーの進学先を大調査!<一覧リスト付>
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佐藤俊Shun Sato
photograph byAFLO
posted2025/02/27 11:03
5000mで高校3年生No.1の記録を持つ浜口大和。復活へ勢いを増す中央大でどんな成長を見せてくれるか
関西の有望株は1年目から活躍できるか
都大路3区14位の堀野正太(須磨学園)は、5000mの自己ベストが14分08秒70で、スピードが持ち味だ。もともと箱根駅伝にはそれほど興味がなかったというが、高校入学とともに先輩の折田壮太(青学大)らに刺激を受け、箱根を見るようになった。駅伝力がある選手で、1年時から駆けた奥球磨駅伝は6区1位→4区1位→4区2位と3年続けて好走している。1年目から3大駅伝に食い込んできそうだ。
多田真(洛北・14分26秒60)は、都大路の前哨戦と言われている日本海駅伝で4区区間賞の走りでチームを首位に押し上げ、優勝に貢献。京都府高校駅伝でも4区で洛南を逆転するなど、駅伝での強さと、主将として常にチームを牽引する走りを見せた。ロードの粘り強い走りは、早稲田大でも重宝されるに違いない。
「3強」に割って入ることにも現実味
早稲田大は、花田監督が指揮を執るようになった2022年以降、駅伝で安定した結果を残してきている。特に2024年シーズンは出雲6位、全日本5位、箱根4位と他校に「早稲田、強し」を印象付けた。
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伊藤大志、石塚陽士、伊福陽太、菅野雄太ら箱根の復路を駆けた4年生が卒業するが、山口智規(新4年)、工藤慎作(新3年)、山口竣平(新2年)ら、学年ごとにエースが育ち、土台は安定してきている。
ここに高校トップランナーが加入したことで、早稲田大への期待は例年以上に膨らんできた。青学大、駒澤大、国学院大の3強を崩すことも現実味を帯びてきている。クラウドファンディングでの強化も進行しており、2025年シーズンには、少数精鋭だが鍛えられた「早稲田人」がトラックシーズンや3大駅伝で活躍する姿が見られるはずだ。
〈全3回の1回目/2回目の青学大・駒澤大編につづく〉

