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藤澤五月がポツリ「私の責任だったかな…」ロコ・ソラーレはなぜ負けたのか?「日本選手権を勝つのは難しい」背景に国内の“競争激化”
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2025/02/10 17:03
日本選手権では準決勝敗退となったものの、ロコ・ソラーレは代表決定戦への進出を決めた
ただ、振り返れば過去2度のオリンピックまでの道も、容易ではなかった。2018年平昌、2022年北京五輪の前シーズンは、いずれも日本選手権優勝を果たしていない。それでも代表決定戦で、2017年は中部電力を、2021年は北海道銀行を破って日本代表となり、2021年の場合は世界最終予選でわずか3枚の切符の1枚を勝ち取り、大舞台へとつなげた。苦しい時期を経て、経験をばねとして昇っていった経緯がある。
藤澤は言う。
「自分たちはさらに上を目指すべき時期なんだな、というのをあらためて実感できた大会でした」
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「代表決定戦に出れるっていうチャンスをいただけたので、まずは今大会の反省であったり、自分たちが目指すべき部分をしっかりと受け入れて、代表決定戦まで約半年間あるので、自分たちの技術を磨くという部分と、私たちも代表決定戦にもしつこいくらい出ているので、しっかりその強みをいかしながら、頑張っていきたいと思います」
3度目の“五輪挑戦”だからこそ
吉田も言う。
「オリンピックトライアルは3回目になります。どうトライアルに向けて準備をしてきたかっていうと、その都度その都度人生最大の努力をしてきたと思うので、もう一回チームでやることがないっていうぐらい、もう最後、クッキーでも作っちゃおうかっていうぐらい、ほんとうに全部やった、やり切ったっていう事前準備をしたいです」
何度も昇ってきた経験も武器に、大舞台への道を進む。

