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吉村紗也香「つらい時期も乗り越えてきた」北海道銀行と契約終了、5度目の五輪挑戦…カーリング女子日本代表・フォルティウスはなぜ“大一番で勝てた”のか?

posted2025/12/12 17:01

 
吉村紗也香「つらい時期も乗り越えてきた」北海道銀行と契約終了、5度目の五輪挑戦…カーリング女子日本代表・フォルティウスはなぜ“大一番で勝てた”のか?<Number Web> photograph by JIJI PRESS

カーリングのミラノ五輪世界最終予選を見事に勝ち抜いたフォルティウスのスキップ・吉村紗也香

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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 12月11日、カーリングのミラノ五輪世界最終予選に出場していた女子日本代表(フォルティウス)が、出場権を獲得した。

 最終予選でつかめるオリンピックへの切符は2枚。

 出場8チーム総当たりの予選で1位から3位の3チームがプレーオフに進み、まず予選の1位と2位が対戦、勝ったチームがまず出場権を獲得。敗れれば3位のチームと残り1枠を懸けて対戦するという仕組みだ。

大一番で見えた、点差以上の地力

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 フォルティウスは予選を6勝1敗、2位で通過しプレーオフに進出する。相手は1位で通過のノルウェー。前日の予選最終戦であたり、エキストラエンドにもつれこむ接戦の末に9-10で敗れている。

 オリンピック出場を懸けた大一番は、前日と異なり、慎重な戦いで推移する。

 お互いに3点以上のビッグエンドを相手に作らせない。その中で有利な後攻時にお互いに得点し、4エンドを終了した時点で3-3。

 5エンド、フォルティウスが1点スチール。6エンドに同点に追いつかれるが、後攻の7エンドは、意識して0点のブランクとし後攻を維持したまま8エンドに。ここで1点奪うと9エンドはノルウェーに最少失点の1点を獲らせ、最終エンドを有利な後攻で迎える。その10エンドで1点を奪って勝利。試合の展開をもコントロールしてつかんだ白星は、点差以上の地力を感じさせた。

スキップ吉村が明かした“戦略”

 この試合だけでなく、大会全般についてもそうだ。

「攻めの姿勢という自分たちの良さを出し続けられました」

 スキップの吉村紗也香が振り返っているが、例えば今年3月の世界選手権で9位にとどまったように、どこか国際大会では力を出し切れないという面があった。

【次ページ】 象徴的だった、小林未奈の活躍

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