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「彼らが再び受賞するとは思わない」メッシでもC・ロナウドでもモドリッチでもなく…“バロンドール投票改革”ウラ側を主催編集長が明かす
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田村修一Shuichi Tamura
photograph byAlexander Hassenstein-FIFA/Getty Images
posted2025/02/03 17:29
ロナウド、メッシが候補リストから消えたバロンドールで、ロドリが選ばれたことをFF誌編集長はどう捉えているのか
「新しいトロフィーは監督表彰ひとつだけだ。表彰式では、サッカーに関わる多くの人たちが表彰される。そこに監督が加わるのは極めて自然で、彼らが表彰されるのは当然といえる。だから男女それぞれのチームで最優秀監督を選ぶことにした。カルロ・アンチェロッティの欠席は残念だったが。
それが唯一の新しいトロフィーで、最優秀クラブの選考は、男子は2021年から、女子は2023年からおこなっている。これまでは30人のバロンドール候補者リストに最も多くの選手が入ったクラブが自動的に選ばれた。2023年でいえば、7人が候補者リストに入ったマンチェスター・シティだった。だが今回からやり方を変えて、他の賞と同様に候補リストを作り、投票委員の投票に委ねることにした」
――監督の候補者は6人でしたが、今後その数を増やしていく予定でしょうか?
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「それは考えてはいない。5~6人で十分だ。今回は6人だが5人になるかも知れない。クラブと代表の両方の監督をそれで網羅できている。チームに関してはクラブの表彰のみで代表の表彰はない。ブラジルやアルゼンチンに投票することはできないが、監督はクラブと代表のカテゴリー分けをせずに一人を選ぶ。ただし候補者を15人や20人に増やしても意味はない」
バロンドールの価値はますます高まるだろう
――創設以来バロンドールは、当初はヨーロッパ、その後は世界で最も権威ある個人表彰です。賞の数も増えて現在は男女バロンドール、ヤシントロフィー、コパトロフィー、ゲルト・ミュラートロフィー、ソクラテス賞、男女ヨハン・クライフトロフィー、男女最優秀クラブ賞の10の表彰がありますが、これからさらにサッカーのアカデミー賞のようになっていくのでしょうか?
「セザール賞(フランス版アカデミー賞)のようになるというのであればそうだ。以前から権威はあったが、特にここ数年は、選手たちの関心を大いに引くようになった。個人として表彰されることを彼らは強く望んでいる。世界的なスター選手たちは、チームのプレイヤーであると同時に、個人としても時代に刻印を刻みたいからだ。トップオブトップの選手は、誰もがバロンドールを獲得したいと望んでいる。価値はますます高まるだろう」
◇ ◇ ◇
ガルシアがこのようにバロンドールと各賞の改革を語る一方で、気になるのは受賞者の視点である。マンチェスター・シティとスペイン代表のプレーメーカーであるロドリは、今回の受賞をどのように捉えているのだろうか。〈つづく〉

