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「寝る時間がほぼなくて」宮部藍梨が明かす米留学時代…高2で代表デビュー後、Vリーグでなくアメリカの大学を選んだワケ「卒論をずっと書いていた」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
posted2025/02/04 11:01
大好評シリーズ動画「Number Volleyball Night」でバレーボール女子日本代表元キャプテン荒木絵里香(左)が宮部藍梨に迫った
宮部 自分らしく、です。
注目してほしいプレーは?
荒木 ここからプレーのことに移ります。自分の注目してほしいプレーのポイントは?
宮部 スパイクとブロックです。
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荒木 ミドルブロッカーで最も大切なことは何?
宮部 自分自身もまだ練習中なんですけど、しつこくブロックに頑張ってくらいついていくことです。
荒木 試合のあった日の夜の過ごし方は?
宮部 とりあえずアニメを見て、夜ご飯を食べて、寝ます。
荒木 はい、質問は以上です。ありがとう。けっこう突っ込みどころが……。気になる回答がたくさんありました。
宮部 よく言われます(笑)。
高2年で日本代表に選出「ドキドキして」
荒木 ここからは宮部選手の歩みを深掘りしていきますね。これまでご自身のこと、バレーボール人生についてはあまり喋ってない印象がありますが、どうですか。
宮部 あんまり話してないですね。
荒木 この機会にいろいろ聞かせていただきますね。高校2年生か3年生の時に代表にも選ばれましたね。
宮部 2年生の時です。
荒木 リオ五輪の前に私もちょっとの間、代表で被っていましたが、覚えてますか?
宮部 覚えています!
荒木 おばちゃんが話しかけたの、覚えている⁉
宮部 覚えています! その時は、喋りかけられたこと自体はすごく覚えているのですけれど、毎日がドキドキすぎて。私はここにいていいのだろうか、などと思っていたので、空気が毎日すごく薄かったです。ドキドキしてあんまり酸素が入ってきてなかったです。
荒木 そう見えなかったですよ。
宮部 いやいやいや、そうですか?
荒木 話しかけた時にすごくしっかりした回答が返ってきて、「この子すごい」と思ったのが最初の印象でした。
宮部 え――。古賀紗里那さんがいたので、気持ちのうえでは、「あっ、年の近い先輩がいてくれる~」って。井上愛里沙さんも確か一緒で、私が一番年下ですけど、年がちょっと近いお姉さんたちが助けてくれるって思いながら毎日やり抜いていました。
荒木 アハハ。春の高校バレーで優勝して、代表に行って、そのままVリーグに行くものだと周りの人たちは皆、思っていたけど違う道を選びましたよね。
宮部 私たちの時ってまだ大学に行ってからVリーグに行くという選択をする選手が少なかったとは思います。今では大卒の選手も増えていて、高卒もいて、いいバランスになってきていると思いますが、当時は周りからも「Vリーグ行くんだろう」って言われました。でも私は、バレーを続ける続けないは置いておいて、大学進学は心に決めていたことだったのでVリーグからお話を聞くことはまったくしませんでしたし、金蘭会高校の池条(義則)先生にも、「とりあえず今はバレーボールに集中したいし、大学には行きたい」と伝えていました。そこはチームにも先生にも尊重していただいて。なので私の中では高校を卒業してすぐVリーグに行くという考えはなかったです。
荒木 ゼロだったんですか。
宮部 はい、最初からなかったです。
アメリカの大学に入学「寝る時間がほぼなくて」
荒木 大学で学びたいこと、やりたいことが決まっていたからそういう考えだったのですか?


