「寝る時間がほぼなくて」宮部藍梨が明かす米留学時代…高2で代表デビュー後、Vリーグでなくアメリカの大学を選んだワケ「卒論をずっと書いていた」 

宮部　もともと英語が好きで、ちゃんと勉強したいと高校に上がったころから思っていたし、勉強自体が嫌いじゃなかったので、急いでバレーボール選手にならなくてもいいのかなと。そして、一生バレーボール選手をやっていけるわけじゃないですよね。アスリートはいつかプレーヤーであることをやめる時がくるので、その時のために知識をつけておいたり勉強しておくことはすごく大切だと思っていました。もちろん、プレーヤーを終えてから勉強するということに否定的なわけではありません。ただその時の考えとしては、「今、勉強したい」という気持ちが一番にあり、先に勉強してからバレーボール選手になるのでも遅くないよねっという考えはすごくありました。

荒木　アメリカの大学に入学した時、語学は堪能じゃなかったんですよね。

宮部　全然です。高校での必修科目としての英語は好きだったのである程度成績も良かったですが、その上のレベルで上手だったわけではないので、行って頑張るしかないって感じでした。

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荒木　行ってから本格的に身につけていったのですか。

宮部　まず短大に入ったので、アメリカ人や現地の人と同じ授業を取りつつ、英語が第一言語ではない人が絶対に取らないといけないクラスを取って、英語で英語を教えられていました。普通の教科、必修科目、選択科目プラスアルファでその英語を学ぶ授業を取る生活でした。さらにバレーボールの部活に行っていました。

ミネソタ大学でチームメイトと会話を交わす宮部（2021年撮影）©︎AFLO

荒木　相当にハードな毎日だったってことですね。

宮部　本当に寝る時間がほぼなくて。若くないとできない、10代じゃないとあの生活はできないって思いました。練習して、授業に行って、授業の一番最後が19時半とか20時に終わり、帰ってくる。アメリカの大学は短大も含めて課題がすごく多い。授業は予習ありきで進められるので、宿題プラス予習をしていかないといけないんですが、他の人が1時間で済むところ、私は2時間、3時間かけないとならない。最初のころは言葉などを辞書で調べながらやっていたので、もう本当に大変でした。

卒論をずっと書いていた

荒木　最初はサウスアイダホ大学（2年制）に入り、そこで成績を残してミネソタ大に編入するというコースを歩んだんですよね。ミネソタ大に行くころには英語はもう苦労せず話せるようになっていたのかしら？

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