青学大のあの4年生はマラソンで世界を目指すいっぽう、引退→大手企業就職も…箱根駅伝トップ5校の卒業生はどこへ行く？＜一覧リストつき＞ 

古豪・中央の選手の多くは競技を継続

　3年連続で箱根を駆けた阿部陽樹は、安川電機に入社予定だ。1年時から箱根など駅伝の主力になったが4年目は全日本で苦しみ、箱根は出走できなかった。チームにはOBで2学年上の助川拓海がおり、練習環境にストレスはなく、まずはトラックに集中していくことになる。

　山平怜生は、M&Aベストパートナーズに入社する。箱根は4年間、エントリーメンバーに入るも出走できなかったが、もともとスピードが持ち味の選手。入社後はトラックで速さを磨き、チームのニューイヤー駅伝出場に尽力しつつ、2、3年後にはマラソンにも挑戦していく。

　東海林宏一は、箱根こそ走れなかったが、昨年12月30日の中大記録会で28分46秒30の自己ベストを出した。もともと力はあったがレースなどで発揮できず、入社予定のNDソフトで大きく輝けるか。

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　高沼一颯は地元・静岡に戻り、SUZUKIに入社予定だ。三大駅伝には絡めなかったが、ロンドン五輪マラソン代表の藤原新ヘッドコーチの下、マラソンで飛躍のチャンスを得ていくことになりそうだ。

　中野倫季は1500mを主戦場としており、昨年の関東インカレ1500mは2位。入社予定のトーエネックには1500mの日本記録保持者の河村一輝がおり、1500mで高みを目指す中野にとって最高の練習環境になる。

　主将として監督と下級生、4年生の意見をまとめるなどチームの円滑な運営に心をくだいた佐野拓実は、3年時に競技人生に終止符を打つことを決め、惜しまれながら現役を引退する。

〈有力校編につづく〉

#2に続く

箱根駅伝出場の4年生は卒業後どこに進む？ 有力選手の進路先一覧「トヨタ、スバル…東洋大は大手ズラリ」「なぜ？ あの名門大は現役引退多数」