スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER
「もったいなかったな、と」早大“山の名探偵”が振り返る初マラソン挑戦…「どこで仕掛けようか」好調から急失速の意外なワケは?「学びはありました」
posted2026/04/28 06:01
3月の東京マラソンで好走した“山の名探偵”こと早大4年の工藤慎作。実はレース中にはアクシデントも起きていたという
text by

生島淳Jun Ikushima
photograph by
Yuki Suenaga
箱根駅伝の山上りで躍動し、今年3月には初挑戦の東京マラソンでも好走――。“山の名探偵”として多くのファンにも知られるようになった早稲田大学の工藤慎作が、今季で臙脂の最終学年を迎える。チームの“顔”となった工藤に「ライバル」「マラソン」「超ルーキー」の話を聞いた。《NumberWebインタビュー全3回の2回目/つづきを読む》
「順調ではなかった」初マラソンへの準備
「東京マラソンに向けても順調ではなかったですね。1月下旬に発熱してしまって、回復に時間を取られて。本来であれば、1月から2月にかけて30km走、40km走を入れておきたかったんですが、プラン通りには進まなかったです。それでも症状が治まって、2月上旬の練習だけはうまく行って、レース10日前くらいから調子が上向いてきたのは実感していました。箱根前のタメと、この時期の練習のおかげでなんとか東京マラソンに間に合ったかな、という感じでした」
早大4年生になった工藤慎作は、箱根駅伝を終えてから、初挑戦となった3月の東京マラソンまでの軌跡をそんな風に振り返る。
迎えた本番。工藤のプランは有力な日本人選手たちが形成する第2集団でレースを進めることだった。
ADVERTISEMENT
この集団は大迫傑が昨年12月に出した日本記録、2時間4分55秒を目安としてレースを進める予定だった。
「気象条件も影響したのか、集団のペースが想定よりも遅かったんです。もともと後方でレースを進めようと思っていたんですが、練習が完全に出来たわけではない自分にとっては余裕のあるペースになったのは幸いでした」

