青学大のあの4年生はマラソンで世界を目指すいっぽう、引退→大手企業就職も…箱根駅伝トップ5校の卒業生はどこへ行く？＜一覧リストつき＞ 

　8区11位の伊福陽太は、住友電工に入社する。昨年2月の延岡西日本マラソンは初フルで初優勝（2時間09分26秒）し、ロードでの強さを見せた。箱根では結果を出せなかったが、今後の活動はマラソンがメインになる。OBの渡辺監督の下で脚力を伸ばし、同期入社の野村らとともに、今年6位入賞を果たしたニューイヤー駅伝で、来年は優勝を目指して素晴らしい走りを見せてくれるだろう。

　9区15位に終わった石塚陽士は、ロジスティードに入社予定だ。大学4年時は不調に苦しみ、箱根でも4年間、思うような結果を出せなかったが、もともとはロードよりもトラックに強味を見せる選手。春からトラックで走りを調整し、大会や記録会で徐々に調子を上げていけば、持ち前のスピードを生かした彼らしい走りが戻ってくるだろう。

早稲田アンカーは一線を退いて…

　3年連続で10区を走り、今回もチームの4位を死守した菅野雄太は、陸上一本の生活をする必要性を感じず、一線を退くことを決めた。ただ、走るのを完全にやめるわけではなく、市民ランナーとしてある程度の熱量を持って挑戦していくという。

3年連続でシード権を守るゴールテープを切った菅野雄太だが、競技からは退くという　©Yuki Suenaga

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　草野洸正は、6区希望で準備をしていたが、箱根での出走は叶わなかった。一般入試入学の叩き上げで最後は箱根エントリーを実現し、清々しい気持ちで競技を引退する。

中央の往路2位に奮闘した園木は関西へ

青学大の“若乃神”こと若林宏樹に抜かれこそしたが、区間6位と踏ん張って往路2位に貢献した園木　©Nanae Suzuki

【中央大】

　今年は箱根駅伝5位と古豪復活の兆しを見せた中央大だが、5区6位と好走し、往路2位に貢献した園木大斗は、大阪ガスに入社予定だ。箱根を走るために1年間卒業を遅らせ、5年生として5区の山を駆けた。3年の時に右膝を故障し、今回も昨年9月に左膝を故障したが、上りなら走れる、と黙々と富士山を上る練習をこなした。苦労人だが、故障を治してから関西でリスタートを切る。

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