青学大のあの4年生はマラソンで世界を目指すいっぽう、引退→大手企業就職も…箱根駅伝トップ5校の卒業生はどこへ行く？＜一覧リストつき＞ 

平林の盟友はニューイヤー優勝の名門へ

　平林を支えた盟友・山本歩夢は、地元の九州に戻り、名門・旭化成に入社予定だ。OBで尊敬する土方英和、藤木宏太、中西大翔がおり、さらに相澤晃、葛西潤ら強い選手が多数在籍している。人的環境、寮や練習などの競技環境も良いのでさらに成長していけるだろう。土方は旭化成のマラソンのノウハウを得るためにホンダから移籍してきたが、山本も同様にマラソン志望。いわばマラソン力を高めるための選択と言える。

　また、今年のチームはニューイヤー駅伝で優勝を果たし、来年は2連覇に挑むことになる。レベルの高いそのメンバーに入ること自体がかなりシビアだが、山本も1年目からチームに貢献できる走りを求められることになるだろう。

3区で区間5位の力走を見せた山本　©Yuki Suenaga

「山の神」の新興チームに進む2人

　板垣俊佑と中川雄太は、ともにM&Aベストパートナーズに入社する。最後の箱根駅伝には出走しなかった中川は自衛隊への入隊を考えていたが、駅伝を走りたいという気持ちからM&Aに入社することになった。

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　M&Aは、3代目・山の神の神野大地がプレイングマネージャーを務めて2025年シーズンからスタートし、ニューイヤー駅伝出場を目指す新興チーム。そこで板垣とともに、東日本実業団駅伝での予選会突破の原動力になれるか、楽しみだ。

　鶴元太は、埼玉医科大学グループに入社予定だ。一度も箱根を走れなかった悔しさをニューイヤー駅伝出場で晴らすことができるか。

8区を力走する佐藤快成　©Yuki Suenaga

　8区7位の佐藤快成は、一線を退く決断をした。大学2年の時は、10区4位と好走し、今回も2年ぶりの箱根でまずまずの走りを見せた。中間層としてチームを支え、まだまだ伸び代があっただけに惜しい引退だ。

佐久長聖→早稲田の主将はあの大手へ

1年、2年では5区を走った伊藤大志は7区に登場。主将としてチームを引っ張った　©Yuki Suenaga

【早稲田大】

　箱根駅伝、あと少しでトップ3入りを逃した早稲田大。主将の伊藤大志は、NTT西日本に入社予定だ。最後の箱根は7区11位とほろ苦い走りになったが、佐久長聖高、早稲田大と主将を務め、チームを牽引した経験は何物にも代えがたい。NTT西日本にはロードもトラックも強い小林歩がおり、伊藤にとっては大きな刺激になるはずだ。

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