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「天才って言われすぎんのも」FW柿谷曜一朗35歳の電撃引退、“元問題児”が愛されたワケ…30歳時に話した「限界が、と思ったら潔く辞めます」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byTakuya Sugiyama
posted2025/01/19 11:03

35歳で引退を表明した柿谷曜一朗。「ジーニアス」と称されたFWにサッカーファンが惹かれた理由とは
一方でスイスの名門バーゼルへの移籍だけでなく、名古屋への加入や徳島復帰など渡り鳥のように動く移籍報道も、驚きをもって捉えられたことが多い。
その中でも実現には至らなかったものの、大阪のサッカーファンが固唾をのんで推移を見守ったのは2018年夏のこと。セレッソにとって不倶戴天の仇、ガンバ大阪への“移籍の噂”が流れたのだ。結局その話は実現することなく、セレッソ残留を選んだのだが……。2020シーズン開幕前に飯尾篤史氏のインタビューに応じた柿谷は「最終的には、本当にギリギリのところで思いとどまったというか」とセレッソへの愛情を語るとともに、“自身のキャリアの最後”についても、ハッキリと語っていた。
30歳…柿谷が語っていたキャリア
とはいえそれは5年前、30歳の時のこと。こんな風にも口にしている。
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「でも、まだまだやりたいことがあるし、やってみたいことがいっぱいある。ここ最近、あまりにもインパクトを残せないシーズンが続いているので、もう1回、という気持ちはめっちゃあるし、ちょうど30になって、まだまだできますよ、っていうところを見せるには、すごくいい年なんじゃないかな、って思いますね」
この辺りの人間味もまた、柿谷らしさなのである。
