箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
青学大“原チルドレン1期生”の本音…原晋監督の実像とは?「あの頃はおしゃべり好きなおじさん(笑)」箱根駅伝に出られなかった4年間の“本当の意味”
text by
小堀隆司Takashi Kohori
photograph byNumber Web
posted2025/01/14 11:02
現在は地元のみよし市役所に勤める横田竜一さん。“原チルドレン1期生”の青山学院大学OBとして、原晋監督の実像について語った
「社会に出ると、監督の言っていたことがよくわかる」
大きな目標を設定し、そこに至る過程で中期の目標を一つひとつ叶えていく。それは恩師である原監督から学んだことだろうか。
そう問いかけると、横田さんはニヤリと笑った。
「その通りです。やっぱり社会に出て経験を積むと、監督が言っていたことがよくわかるんです。ぜんぶ筋が通るんですね。僕らの代は予選会止まりだったけど、頑張ったことは無駄ではなかった。いつだったか、監督が檜山(雄一郎)の名前を出して、『彼らが頑張ってくれたから今がある』みたいなことを言ってくれたんです。それを聞いた時に、ほんと努力して良かったなって。僕らの4年間も青学の歴史の一部になれた気がしましたね」
ADVERTISEMENT
大舞台から遠のいた長い空白期間がある。原監督の時代になっても、最初の数年間はうまくいかなかった。チームとしては一度も箱根駅伝に出場できなかった世代だが、橫田さんたちには見えないフレッシュグリーンの襷を確かにつないだという自負がある。
箱根予選会で次点の10位。それが、原チルドレン1期生の誇りでもあるのだ。
<第1回、2回から続く>