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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「信憑性が高いのはフラムだが」遠藤航“移籍のウワサ”に英国人記者ズバリ「リバプールならMFよりDF…現状10点満点で5点。だが試合に出れば」
text by
ジョン・ブルーウィンJohn Brewin
photograph byNurPhoto/Getty Images
posted2025/01/11 17:01
今季プレミアリーグとCLでは出番が限られる遠藤航。取材する英国人記者の“移籍のウワサ”とリバプールでの展望は?
アルネ・スロット監督はここまで、プレミアリーグとチャンピオンズリーグに彼の信じるベストメンバーを先発させ、リーグカップにセカンドベスト的なスタメンを並べてきた。
だがいかにチームが好調であろうと、選手の疲労は蓄積されていくものだ。特に昨年12月に8試合の公式戦を消化し、1月にも同じく8試合が予定されているリバプールのようなチームは、どこかに破綻をきたしかねず、いずれスクランブル体制ですべての試合に臨むようになるかもしれない。
中盤でもセンターバックでも…頼りになるはず
そんな時に、遠藤が頼りになるはずだ。
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守備的な中盤はもちろん、12月のリーグカップのサウサンプトン戦、1月のトッテナムとの第1戦で担ったセンターバックとしても、計算できる選手である。私たちイングランド人の多くにとって、初めて目にする彼の役割だったが、実は遠藤がリバプールに加入する際、彼の前所属先のシュツットガルトのスポーツ・ディレクター、スベン・ミスリンタット──“ダイヤモンドの目”の異名を取る優れた眼力を持つスカウトだ──は次のように話している。
「彼は中盤のアンカーとして、チームのシステムの中心的な役割を担うことができる一方、センターバックとしてもプレーできる。どちらのポジションでも、正しい位置を取り、適切なパフォーマンスをする」
「ワタ・エンドウのパフォーマンスは並大抵ではない」
実際、件のサウサンプトン戦では最終ラインの中央で見事なプレーを披露して、前述したようにクラブが選出するマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。
21歳の生え抜きのDFジャレル・クアンサーとコンビを組み、的確に試合の流れを予測し、必要とあればタックルを繰り出し、スピーディーな相手FWキャメロン・アーチャーに対応。ポゼッション時は中盤まで球を運んだり、上がってパスコースを作ったりし、32分にハーヴィー・エリオットが決めたゴールの起点にもなった。
前半に2点を先行した後、後半にキャメロン・アーチャーに1点を返された際には、不運にもマテウス・フェルナンデスの蹴ったボールが遠藤の顔を直撃し、ディフレクトしたボールがアーチャーにわたり、シュートを決められている。ただしそんなシーンが遠藤の評価に影響を及ぼすことはない。試合後、スロット監督は2月に32歳になる日本代表MFについて、次のように語っている。