欧州サッカーPRESSBACK NUMBER

「信憑性が高いのはフラムだが」遠藤航“移籍のウワサ”に英国人記者ズバリ「リバプールならMFよりDF…現状10点満点で5点。だが試合に出れば」

posted2025/01/11 17:01

 
「信憑性が高いのはフラムだが」遠藤航“移籍のウワサ”に英国人記者ズバリ「リバプールならMFよりDF…現状10点満点で5点。だが試合に出れば」<Number Web> photograph by NurPhoto/Getty Images

今季プレミアリーグとCLでは出番が限られる遠藤航。取材する英国人記者の“移籍のウワサ”とリバプールでの展望は?

text by

ジョン・ブルーウィン

ジョン・ブルーウィンJohn Brewin

PROFILE

photograph by

NurPhoto/Getty Images

 日本代表MF遠藤航は、リバプールでの2024-25シーズン前半戦は出番が限られるものとなった。一方で冬に入ってからカップ戦を中心に、本来の中盤ではなくDFとして起用されるケースもある。果たしてスロット監督やチーム内でのリアルな評価、“移籍のウワサ”の信憑性は? 現地で取材するジョン・ブルーウィン記者に記してもらった。〈全2回の2回目/翻訳:井川洋一〉

最も信憑性が高いのはフラムの勧誘だ

 遠藤航は今季、リバプールで主にリーグカップに出場している。1月8日の準決勝トッテナムとの第1戦でチームは0−1で敗れたものの、クアンサーの負傷を受けて出場した遠藤は前半30分からセンターバックとして、80分以降は中盤でプレーする万能性を見せた。

 その一方でプレミアリーグやチャンピオンズリーグでは出番が少ない(どちらの大会でも先発はなく、プレミアリーグでは8試合、チャンピオンズリーグでは2試合で終盤に投入された)。とはいえ、彼の優れた能力は欧州でも広く知られ、移籍の噂も上がっている。

 中でもおそらくもっとも信憑性が高いのは、フラムからの勧誘だろう。

ADVERTISEMENT

 プレミアリーグの前半戦を8位で終えたロンドンに本拠を置くチームは、4年目のマルコ・シウバ監督のもと、2011-12シーズン以来の一桁順位でのフィニッシュを狙っている。このポルトガル人指揮官は4-2-3-1と3-4-3のフォーメーションを併用しているが、どちらの形でも中盤の2枚が戦術上の鍵を握っている。そして今、複数の負傷者によりそのポジションが手薄になっているため、遠藤に白羽の矢が立っているのだ。

 もしフラムへ移れば、プレミアリーグでの出場機会は増えるだろう。彼らは欧州カップ戦に出場しておらず、リーグカップではすでに敗退しているので、新年はリーグ戦とFAカップだけを戦う。エースのラウル・ヒメネスやアレックス・イウォビ、エミール・スミス=ロウら、攻撃陣は粒揃いのタレントを擁しているので、遠藤の加入により中盤が安定すれば、目標の9位以上も現実味を増すはずだ。

4冠視野のリバプールには、疲労蓄積の懸念も

 ただしリバプールに留まれば、4冠に貢献できる可能性も残されている。

 彼らは現在、プレミアリーグ(全20チーム)と新フォーマットのチャンピオンズリーグ(全36チーム)の双方で首位に立ち、リーグカップでは前述した通り準決勝に勝ち進んでおり、FAカップには3回戦(対アクリントン/11日)から参戦する。

【次ページ】 中盤でもセンターバックでも…頼りになるはず

1 2 3 NEXT
#遠藤航
#リバプール
#フラム
#スベン・ミスリンタット
#アルネ・スロット
#ビルヒル・ファンダイク
#イブライマ・コナテ
#ジャレル・クアンサー
#アレクシス・マクアリスター
#ライアン・フラーフェンベルフ
#カーティス・ジョーンズ
#ドミニク・ソボスライ
#ジョー・ゴメス

海外サッカーの前後の記事

ページトップ