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久保建英「CLなら…あれで笛は鳴らない」スペイン語で無念を吐露した“マドリー戦幻ゴール”…カメラマンが見続けた“タケ22歳の素顔”
posted2025/01/13 17:20
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
「今の僕の限界」アジア杯での失意から一転
ラ・リーガは2025年を迎え、24-25シーズン後半戦の火ぶたが切る。サッカー日本代表の久保建英の所属するレアル・ソシエダは、1月13日の対ビジャレアル戦が中断明けのリーガ初戦となる。今夏には、W杯やEUROなど大きなイベントがないため、冬の中断期間は例年より長く、リーガファン、久保ファンにとっては待ち遠しい再開となる。
その前に2024年を振り返ってみると――アジアカップの壮行試合として、史上初の元日に行われた日本代表戦(vsタイ、○5-0)で幕を開けた。ただシーズン半ばに行われるアジアカップへの考慮が有るはずもなく、1月2日にはリーガ19節、対アラベス戦が組まれていた。久保はアラベス戦後にチームを離れ、日本代表に合流した。
優勝を期待されたアジアカップでは、イランに敗れ失意の準々決勝敗退。1ゴール1アシストをマークした久保は「もっとやれたかなと思う、苦しい時間帯でもっと得点に絡みたかった。今の僕の限界かなと思う」、「代表のことは一旦忘れて、ソシエダの方に切り替える」と大会を総括するコメントを残した。
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そんな代表での失意を振り払うかのように、2月6日、カタールでの敗戦から中2日でチームに合流する。国王杯準決勝1stレグ、敵地のマジョルカ戦で、久保はバルセロナから直接マジョルカ入りする強行軍ながら先発出場を果たした。ソシエダ指揮官イマノルの信頼を感じさせると共に、薄い選手層の中でリーガ、CL、国王杯をやりくりするチーム状況を浮き彫りにしていた。
1stレグはスコアレスドロー、2ndレグでは1-1のままPK戦までもつれた。久保は104分にピッチを後にしており、ベンチの前で祈るように勝負の行方を見つめたが、結果はソシエダの敗退となった。
CL敗戦で、しばらく動くことができなかった
アジアカップ以降、久保は6試合連続で先発出場、うち5試合でフル出場を果たしていたが、チームは得点力不足で勝ちきれない状況が続いた。そんな中で迎えた大一番が3月5日、ホームでのCLラウンド16、PSGとの2ndレグだった。
1stレグを0-2で落としたものの、久保はこう意気込みを語っていた。