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田中碧はなぜ「ここぞ、という場面で点を取れるのか?」中村憲剛が感じた“あがき続ける才能”「三笘の1ミリ」からの得点に「やっぱりな、と」 

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中村憲剛

中村憲剛Kengo Nakamura

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photograph byKaoru Watanabe / JMPA

posted2024/12/10 17:10

田中碧はなぜ「ここぞ、という場面で点を取れるのか?」中村憲剛が感じた“あがき続ける才能”「三笘の1ミリ」からの得点に「やっぱりな、と」<Number Web> photograph by Kaoru Watanabe / JMPA

カタールW杯のスペイン戦で“三笘の1ミリ”から値千金のゴールを決めた田中碧

 カタールで歓喜を爆発させる彼を見ながら、「ああ、やっぱりな」と思いました。彼は「点が取りたい」「自分が取ります」と明言して、実際に取ってきた選手だからです。 スペイン戦後の取材エリアで、記者から「気持ちで押し込んだゴール?」と聞かれると、田中はこう答えました。

「気持ちじゃないですね。あそこへ入っていくのは、ずっとやってきたので。自分がここで点を取ると信じて、ずっとイメージしてやってきたので」

 24年3月のワールドカップ北中米大会アジア2次予選、朝鮮民主主義人民共和国代表戦でも開始早々に先制点をあげています。結果的にこのゴールは、1対0の勝利に結びつきました。

 得点能力がセールスポイントではないけれど、大切な試合で取る。チームを救うゴールを決める。これはもう、「そういう星のもとに生まれてきた」としか言いようがない気がします。

 重要度の高い試合で結果を残す選手には、「勝負強い」という表現が使われます。それもひとつの「才能」と言うことができますが、田中碧については「自分が取るんだ」という「志向」がゴールを引き寄せているとしか思えません。

<第1回、2回も公開中>

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