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「オオタニはスイングの判断がよくない」大谷翔平に“予想外の苦言”も…「ドジャース・ロバーツ監督52歳は名将なのか?」現地取材で分かった“監督の正体”

posted2024/11/29 11:03

 
「オオタニはスイングの判断がよくない」大谷翔平に“予想外の苦言”も…「ドジャース・ロバーツ監督52歳は名将なのか?」現地取材で分かった“監督の正体”<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

大谷翔平の囲み会見に突然登場したデーブ・ロバーツ監督。大谷も苦笑い(写真は今年5月)

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田中仰

田中仰Aogu Tanaka

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ドジャース1年目にしてワールドシリーズ制覇、そして2年連続のMVPを受賞した大谷翔平(30歳)。その活躍の裏にデーブ・ロバーツ監督(52歳)の支えがあったことは間違いない。ロバーツ監督とはいったい何者なのか? NumberWebの記者が現地ロサンゼルスで見た「ロバーツ監督の正体」。【全2回の前編/後編も公開中】

◆◆◆

 ドジャースの監督、デーブ・ロバーツは「オオタニはメジャー最高の選手」と公言して憚らない。だが一方で、彼は決して大谷翔平を特別扱いしない。

 メッツと対したリーグ優勝決定シリーズ、第5戦のことだった。ロバーツは試合中のテレビ中継でこう言及したのだ。「初回の内野ゴロでショウヘイは(三塁からホームへ)走らないといけない状況だった。でも止まってしまった。それで流れを相手に渡してしまった」。この発言に日米メディアは色めき立った。試合後すぐに“異例の苦言”の見出しが躍った。

 公の場で大谷について批評めいた言葉を発するのは、これが初めてのことではなかった。

 大谷が月間打率1割台というスランプに陥った、8月中旬のことだ。ロバーツは次のように語っていた。

「打席での流れが一貫していないと思う。ストライクゾーンが見極められておらず、スイングの判断がよくない。ここ3週間、四球率がかなり下がっている」(地元紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』ビル・プランケット記者/現地8月18日記事)

 監督が不調の選手について言及する。極めて一般的な風景である。一方で、10年総額1000億円の巨額契約、史上初の50-50……と、大谷の実績が報じられるたびにこうも思った。前代未聞のスーパースターにおもねることなく意見できる監督なんているのだろうか。だからこそ、ロバーツの客観的な発言や態度は新鮮だった。

ロバーツが指摘した「“四球数”と“構え”」

 リーグ優勝決定シリーズ第2戦、敗れた試合後の会見。その日ノーヒットに終わった大谷の状態について記者から問われたロバーツの言葉だ。

【次ページ】 ロバーツが指摘した「“四球数”と“構え”」

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