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「イライラさせる質問かもしれません…」“批判だらけ“の記者会見、ドジャース・ロバーツ監督はニヤリと笑った…低評価「ロバーツはポストシーズンに弱い」を大谷翔平と変えるまで
posted2024/11/29 11:04
text by
田中仰Aogu Tanaka
photograph by
KYODO
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米国人記者の“厳しい”ロバーツ評
ポストシーズンで勝てない監督。
ドジャースタジアムのメディア席で話した、ある米国人記者のロバーツ評である。レギュラーシーズンでは無類の強さを発揮する。選手から慕われてもいる。だが一つ、短期決戦に弱い。それゆえ世界一になれない。だから名将と讃えられることが少ない、と。
忘れられないシーンがある。リーグ優勝決定シリーズ第2戦が終わった直後の会見。ドジャースはこの試合、中継ぎ投手陣を初回から細かくつなぐブルペンゲームで臨むも、メッツに3-7で敗れていた。
100席ほどのパイプ椅子が並ぶ会見場。その後方の扉からいつものようにロバーツは姿を現した。パーカーのマフポケットに手を突っ込み、猫背で前方の席に歩いていく。着席した瞬間、司会の広報担当者が、挙手する記者を指名していく。
継投の真意を問う質問が相次いだ。登板させた投手たちの選定理由、どんな狙いで継投させたのか。ロバーツは悲観的にも感情的にもならず、抑制のきいた口調でこう語った。
「全体的に投手陣の動きは良くなかった。特に2回表だ。相手に与えた四球が余計だった。(中略)負けて気分が良くなることはない。だが、今日投げたブレント・ハニーウェルとエドガルド・エンリケスが複数イニングを消化してくれたおかげで、他の投手を休ませることができた。彼らの貢献はチームにとって大きい。次の試合で勝つためのチャンスを与えてくれた」
どことなく演技のような会見
無安打に終わった大谷翔平に関する質問も飛ぶ。「打順は下げないのか?」。するとロバーツは即座に「そこには反応的になりたくない(変えるつもりはない)」と答えた。