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「表彰式で会いましょう」武豊が果たした“イチローとの約束”…ドウデュース“王者の末脚”をどう引き出したのか?「いい流れではなかったが…」 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byKeiji Ishikawa

posted2024/11/25 17:22

「表彰式で会いましょう」武豊が果たした“イチローとの約束”…ドウデュース“王者の末脚”をどう引き出したのか?「いい流れではなかったが…」<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

11月24日、ジャパンカップのウイニングランを終えたドウデュースと武豊。東京競馬場には「ユタカコール」が響いた

 また、天皇賞・秋、ジャパンカップと連勝したドウデュースは、次走に予定される有馬記念を勝てば、2000年テイエムオペラオー、2004年ゼンノロブロイにつづく史上3頭目の「秋古馬三冠制覇」となる。

「無事なら次走は有馬記念で、そこで引退ということになると思うので、何とかいい最後を飾りたいです」

「表彰式で会いましょう」レジェンド同士の約束

 表彰式で、武が、プレゼンターをつとめた元メジャーリーガーのイチロー氏とハグをすると、場内が大きく沸いた。

「先日イチローさんとお会いする機会があって、ジャパンカップのアンバサダーをやってくださるということで、ぜひ表彰式で会いましょうとお話ししたんです。『約束が守れてよかったです』と言いました」

 共同会見でそう言って笑顔を見せた武とイチロー氏との付き合いは長い。初対面は1995年のラジオ番組。2004年に武が2年連続年間200勝突破を達成して自身の年間最多勝記録を更新したとき、その年メジャーリーグでシーズン最多安打記録を更新したイチロー氏から電話があり、「すごいですね」と言われたという。武は恐縮して、「いや、あなたに言われたくないです」と思ったと笑う。

 イチロー氏の恩師の故・仰木彬氏と、武の父の故・武邦彦氏も親しかったという。

 競馬界と野球界を代表するレジェンドには、そうした深い結びつきがあったのだ。

 世界のトップホースによる戦いといい、2人のレジェンドの競演といい、実にいいものを見せてもらった。

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