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「久保建英に若い記者たちがサインをねだり…明らかにカオス」インドネシアで日本代表は“アイドル目線”?“中継には映らなかった”舞台ウラ 

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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posted2024/11/18 17:00

「久保建英に若い記者たちがサインをねだり…明らかにカオス」インドネシアで日本代表は“アイドル目線”?“中継には映らなかった”舞台ウラ<Number Web> photograph by JFA/AFLO

インドネシア戦の前日練習に姿を見せた久保建英、伊東純也ら

先発11人中9人が帰化選手

 そうこうしていると、11月にオランダからインドネシアに帰化し、日本戦が代表デビューとなったDFケビン・ディクス(コペンハーゲン)が地元メディアに英語で対応していた。ディクスは右ウイングバックで先発したが負傷の影響で前半のうちに交代でピッチを退いていた。さぞかしガッカリしているだろうと思いきや、ディクスは「インドネシア代表として戦えたことはアメージングだ。スタジアムの雰囲気も素晴らしかった」と高揚感たっぷりに答えていた。

 インドネシア代表は北中米W杯の出場国がこれまでの32から48に増えることが決まってから、かつての宗主国であるオランダからの帰化選手を数多く招集しているが、その流れはアジア最終予選を迎えてより加速し、日本戦では先発11人中9人が帰化選手だった。実力が伸びているのは間違いなく、アジア最終予選ではサウジアラビア、オーストラリア、バーレーンから勝ち点1ずつを奪っている。

 また、現時点ではグループC最下位だが、2位以下の5チームは勝ち点3から6の間にひしめいており、インドネシアにも本大会出場権を獲得する可能性や期待がまだまだある。それだけに日本代表に対するアイドルを見るような目線はやや不思議でもある。

2人の監督が語った“共通の見解”

 そんな中、視線の鋭さをブレさせることなく持ち続けている人物が1人いた。申台龍(シン・テヨン)監督だ。韓国人指揮官は日本戦後の会見で「前半、我々には1、2個のビッグチャンスがあった。もし最初のゴールチャンスが決まっていたら、結果は変わっていたかもしれない」と悔しがっていた。森保一監督も「最初、インドネシアにビッグチャンスがあったが、チーム全体でカバーし、(GK鈴木)彩艶が止めてくれた。耐えないといけないところを耐えたことが勝因となった」と語っており、2人は勝負の分かれ目について共通の見解を持っていた。

 インドネシアは来年6月10日に今度は日本へ来て試合をする。その時までW杯出場の可能性を残していれば試合は大いに盛り上がるはず。どんなチームとして日本にやってくるか、楽しみでもある。

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