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「正直かなり戦力差が」DeNA対ソフトバンク比較…ただ「しぶといベイ打線、モイネロ少し調子下降」シリーズ男候補は?《日本シリーズ展望》 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byJIJI PRESS,Hideki Sugiyama

posted2024/10/26 11:00

「正直かなり戦力差が」DeNA対ソフトバンク比較…ただ「しぶといベイ打線、モイネロ少し調子下降」シリーズ男候補は?《日本シリーズ展望》<Number Web> photograph by JIJI PRESS,Hideki Sugiyama

DeNA東克樹とソフトバンク山川穂高。2017年以来となる日本シリーズの結末は下克上かパ王者の制覇か

【ソフトバンク】
・先発
有原航平1試1先1勝0敗7回 率2.57
モイネロ1試1先1勝0敗6回 率3.00
スチュワート・ジュニア1試1先1勝0敗5回 率3.60
・救援
オスナ3試0勝0敗2 S 3回 率0.00
ヘルナンデス3試0勝0敗0 S1H3回 率0.00
尾形崇斗1試0勝0敗0 S1H1回 率0.00
杉山一樹2試0勝0敗0 S1H2回 率0.00

 有原、モイネロ、スチュワート・ジュニアが先発したが、3人ともに失点。特にモイネロはシーズン中に比べてやや調子が落ちている印象。CSでは投げなかったが、大津亮介やベテランの東浜巨なども含めた布陣になるだろう。

 救援陣ではヘルナンデスとオスナが3連投。小久保裕紀監督はCSの間に「勝利の方程式を再構築する」と固く決めていたようだ。復帰してからも不安定な投球が続いていたNPB最高年俸のオスナだが、小久保監督の期待に応えて3試合とも無失点に抑えた。

 ソフトバンクには津森宥紀、長谷川威展など使える救援投手が数多くいる。救援陣の層の厚さでは互角だろう。

両チームの「シリーズ男」は誰か?

 日本シリーズは最大7試合の短期決戦である。ポイントはDeNAのホームゲームでソフトバンク打線を沈黙させられるか。山川、近藤、そしておそらく柳田、栗原も復調するはずだが、こうした強打者をいかにDeNAの先発陣が抑えることができるか、だ。3戦目以降の福岡まで、互角の戦いができればDeNAに勝機が出てくるだろう。

 日本シリーズには「シリーズ男」が出てくることが多い。ソフトバンクでは、ダウンズだろう。試合前に独特のポーズで気合を入れているが、チャンスを必ずものにする決意が見える。そして「9番周東」も不気味な存在となる。DeNAは、今季のチームを引っ張ったオースティンが爆発すれば形勢が一気に変わる可能性がある。投手ではサブマリンの中川颯の進化が目立っている。

 シーズン最後の7試合、悔いのない戦いを期待したい。

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