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「正直かなり戦力差が」DeNA対ソフトバンク比較…ただ「しぶといベイ打線、モイネロ少し調子下降」シリーズ男候補は?《日本シリーズ展望》

posted2024/10/26 11:00

 
「正直かなり戦力差が」DeNA対ソフトバンク比較…ただ「しぶといベイ打線、モイネロ少し調子下降」シリーズ男候補は?《日本シリーズ展望》<Number Web> photograph by JIJI PRESS,Hideki Sugiyama

DeNA東克樹とソフトバンク山川穂高。2017年以来となる日本シリーズの結末は下克上かパ王者の制覇か

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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JIJI PRESS,Hideki Sugiyama

DeNAとソフトバンクが激突する2024年の日本シリーズ。各種データから日本一を巡る戦いを展望する。

 筆者はCSなどポストシーズンの充実はプロ野球の発展には不可欠だと思っているが――それでも今回の巨人のCSファイナルステージ敗退には同情を禁じ得ない。

日程が開いた巨人のCS敗退…菅野は日本最後の登板か

 復活を果たした巨人のエース菅野智之はペナントレース終了後、宮崎県で行われている教育リーグのフェニックスリーグで、報道陣に「ちょっと日程が空きすぎるので、ちょっとここは考えてほしいなって思うところではあるんですけど……」と言った。

 NPBでは、雨天中止になった場合、シーズンの終盤に振替試合を組む。それを見越して本来のシーズン終了予定日と、CSファーストステージの開始日の間隔を10日程度開けている。

 今季で言えば、主催ゲームの雨天中止試合がなかった巨人のペナントレースは10月2日に終わったが、雨天中止が6試合あった楽天は10月9日まで試合をしていた。そしてCSファーストステージが始まったのは10月12日、巨人が出場するCSファイナルステージは10月16日から。巨人は実に2週間も公式戦がなかった。

 この間、宮崎のフェニックスリーグに主力を派遣していたが、2週間も実戦がなければ、選手は肉体的にも精神的にもリセットしてしまうだろう。

 その結果、巨人はファイナルステージでDeNAに2勝4敗(アドバンテージ1勝)で敗退。菅野は最終戦の敗戦投手になった。MLBに挑戦すると報じられる彼にとっては、これがNPBでの最後の試合になる可能性もある。

 今回の日本シリーズは2019年以来の「下剋上チームが出場するシリーズ」になる。2019年はパ・リーグ2位のソフトバンクがセ優勝の巨人と対戦し、ソフトバンクが優勝している。今回のように3位のチームが日本シリーズに進出したのは2017年以来だ。この時もセ3位のDeNAがパ優勝のソフトバンクと対戦している。今年と同じカードだったが、4勝2敗でソフトバンクが勝っている。

データで見ても今回はかなりの戦力差がある

 率直に言って今回の顔合わせは、戦力的にはかなりの差があると感じられる。両チームのデータを比較しよう。

〈シーズン勝敗〉※カッコ内はリーグ内順位
・DeNA
143試71勝69敗3分 率.507(3)
・ソフトバンク
143試91勝49敗3分 率.650(1)

 DeNAは71勝、ソフトバンクは91勝と20もの差がある。DeNAは首位・巨人と8ゲーム差の3位だった。

〈打撃力の比較〉
・DeNA
143試4863打1246安101本(2)508点(1)69盗(1)率.256(1)OPS.688(1)
・ソフトバンク
143試4798打1244安114本(1)584点(1)89盗(3)率.259(1)OPS.721(1)

【次ページ】 リリーフはDeNAも好成績だがそれ以上に…

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