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「オオタニを待ち焦がれてるよ」捕手スミスが熱烈に…大谷翔平とドジャース戦友の“加入前”から幸せな関係「エドマンはみんなに愛される」
posted2024/10/22 17:01
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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MediaNews Group/Pasadena Star-News via Getty Images
エドマンが「みんなに愛される」ワケ
<名言1>
(エドマンは)みんなに愛されるプレーヤーだ。
(アダム・ウェインライト/Number1069号 2023年3月9日発売)
◇解説◇
ナショナル・リーグ優勝決定シリーズ、ドジャースは4勝2敗でメッツを下し、4年ぶり25度目のワールドシリーズ進出を決めた。このシリーズでMVPを獲得したのは大谷翔平でもベッツでもなく、連日の好リリーフを見せたトライネンでもなく……シーズン途中で加入した、エドマンだった。
ドジャースにとって、今シーズンの泣き所は先発投手陣、そして「ショートと外野」だった。シーズン開幕前はショートで起用予定だったラックスが送球面の課題を踏まえて、セカンドのベッツと緊急コンバート。急きょながら遊撃守備をこなしていたベッツも死球による手の骨折によって離脱すると、ショートはロハスしかいなくなった。
さらには外野手も開幕当初スタメンに名を連ねていたアウトマンが打撃不振に苦しむなど、地区優勝を目指すにあたっては不安な陣容となっていた。ここで救世主として白羽の矢が立ったのはカージナルスに在籍していたエドマンである。
今季、エドマンは開幕前に右手首を痛めており、カージナルスで出場試合はなかった。しかしドジャースは2021年にはゴールドグラブ賞を獲得するなど内外野万能の守備力、俊足でありながらメジャー5年で53本塁打のパンチ力も買って、ホワイトソックス、カージナルス間の三角トレードによって期限ぎりぎりで獲得した。
ドジャースが「僕を温かく迎え入れてくれた」
そのエドマンはセンターとショートのユーティリティとして定着した。カブス戦では今永昇太から一発を放つなど、持ち味を存分に発揮して地区優勝に貢献。そしてポストシーズンでのパドレス戦以降はロハスの負傷を受けてショートを守り、メッツとの6試合では打率.407、OPS1.023、1本塁打11打点の大活躍を見せ、MVPを獲得した。まるで高校球児のように“丸刈り頭”でハッスルプレーを連発する姿に、心打たれるファンも多いだろう。