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「オオタニを待ち焦がれてるよ」捕手スミスが熱烈に…大谷翔平とドジャース戦友の“加入前”から幸せな関係「エドマンはみんなに愛される」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byMediaNews Group/Pasadena Star-News via Getty Images
posted2024/10/22 17:01
熱いハグをかわすウィル・スミスと大谷翔平。ドジャース加入前からその能力に熱視線を送っていた
「素晴らしいチームです。(移籍加入した)僕を温かく迎え入れてくれたんです」
リーグ優勝直後のTVインタビューでこう答えたエドマンは、韓国系アメリカ人として知られる。2023年WBCでは韓国代表の一員となり、東京ラウンドでは大谷翔平を擁する侍ジャパンとも対戦した。カージナルスでチームメートとして戦ったウェインライトもエドマンをよく知る1人で、そのパーソナリティの魅力を肌で感じていた。
そしてエドマン自身も、ユーティリティプレーヤーとしての自身の存在価値について、WBC開幕前に発言していたことがある。
「セカンドかショートだろうと思うけど、どちらかまだはっきり言われていない。でも全然気にしないよ、両方の準備をこなしている」
韓国代表での定位置はどこになるか直前まで伝えられていなかったようだ(最終的にはセカンドに)。それでも全力を尽くそうとした姿勢は1年半後のドジャースでも見せて、WBC当時はライバルだった大谷と山本由伸らの心強い戦友となっている。
スミスがエンゼルス大谷に熱視線を送った日
<名言2>
僕は彼(大谷)を待ち焦がれているよ。
(ウィル・スミス/NumberWeb 2023年7月15日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/858097
◇解説◇
キャッチャーは日米問わず、盗塁阻止にピッチャーとの意思疎通、フレーミングなど、ディフェンス面が重要視されるポジションである。それだけに打力でも貢献できる「打てる捕手」の価値は非常に高い。その1人がスミスである。
あの有名歌手・俳優と“同姓同名”ということが真っ先に頭に浮かぶが……スミスは2016年のドラフトで1巡目(全体32位)指名され、ドジャースの未来を背負って立つことを期待された。3年間のマイナー生活を経て2019年にメジャー初出場を飾ると、2020年の短縮シーズンでワールドシリーズ制覇を経験するなどして正捕手の座を手に入れた。
そして直近4シーズンではレギュラーシーズンで20本前後の本塁打を放つ長打力を発揮し、2024年3月には10年総額1億4000万ドル、当時のレートで約210億円もの長期契約を結んだ。10年7億ドル(約1015億円)の大谷、12年3億2500万ドル(約462億2800万円)の山本由伸とともに豊富な資金力をベースに着々と強化を図るドジャースを象徴する1人だと言えるだろう。
今シーズンのスミスは後半戦に不調期間が続いたものの、7月5日のブルワーズ戦では1試合3ホームランを放ち、メッツとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦でも、3回にエドマンに続いて2ランを放ち、ドジャースに大きく流れを引き寄せたのは記憶に新しい。
そんなスミスが大谷に熱視線を送っていたのは、2023年のことだった。