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ベイスターズファン歴はなんと62年! がん闘病中の森永卓郎(67歳)が明かす“衝撃の観戦勝率”「僕がハマスタに行くとファンから苦情が…」 

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村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph by(L)BUNGEISHUNJU、(R)JIJI PRESS

posted2024/10/11 17:00

ベイスターズファン歴はなんと62年! がん闘病中の森永卓郎(67歳)が明かす“衝撃の観戦勝率”「僕がハマスタに行くとファンから苦情が…」<Number Web> photograph by (L)BUNGEISHUNJU、(R)JIJI PRESS

半世紀以上ベイスターズファンを続ける森永卓郎さん。昨年すい臓がんステージ4と診断、余命宣告もされた。野球ファンとして残りの時間をどう過ごしていくのだろうか?

森永 まぁ……優勝がないのは、いつもと同じですよ。ただ、昨年の11月に余命4カ月と言われて、もう来年の桜は見られないと言われていたんです。当然ベイスターズの試合も観られないだろうなとは思っていたんですけどね。そこからなんとか今日まで生きていることができた。しかも、ベイスターズは3年連続Aクラスでしょ。これはうれしいですよ。球団の歴史から見ても、ゴンちゃん(権藤博監督)以来の快挙。もっと評価されるべきです。

――森永さんも、お元気そうでよかったです。

森永 今、私のガンは拮抗状態なんですね。余命宣告されてから11カ月生きているんですけど、でもこれ関ケ原の合戦でちょっとでもバランスが崩れて、がん細胞軍団が優勢になると、裏切り者が全部一方向に流れて、あっという間に死ぬんですよ。経験者の話を聞いても1カ月前、極端だと1週間前までバリバリ元気だった人が突然死ぬんですね。だから正直言うとあとどれだけ生きられるかなんて、本当にわからないんですよ。

――この1年、闘病生活の中で森永さんはどのようにベイスターズと接してきたのですか?

森永 ガンの診断をされてから、この1年はやり残したことをやろうと一日18時間のペースでずっと本を書いていたんですけど、執筆しながらラジオでベイスターズ戦の中継をずっと流していたんですよ。そういう意味では野球がずっと傍にあったというかね、ラジオを聞きながら、改めて野球っていいなって感じていました。

森永家の観戦試合、勝利確率は驚きの…?

――春先には横浜スタジアムの方にも観戦に行かれていましたね。

森永 そうなんです。一度だけだったんですけど、今年の4月14日のヤクルト戦ですね。南場オーナーが僕と息子の康平、カッキー(垣花正アナウンサー)をハマスタに招待してくれたんですよ。試合は0-9のボロ負けでしたけど、南場さんが食べ物、飲み物を全部おごってくれたからね。美味しかったですよ。寿司とか、叙々苑の焼肉弁当とか高いモノから食べていきましたから、二度と呼んでくれないかもしれないな。いや、それ以前にもうハマスタには行けないか……。

――そんなこと言わないで……元気になって来年も行きましょうよ!

森永 いや……病気じゃなくてね。僕がハマスタに行くとベイスターズファンのリスナーから苦情が殺到するんですよ。私がハマスタに行くと勝率は3割しかないし、息子の康平に至っては、生物兵器とまで言われた疫病神ぶりで勝率わずか6%ですからね。今年の終盤、カープとCS争いしている時も『オマエら親子は絶対にハマスタに近づくな』という脅迫に近いメールが殺到していたそうなんです。これでハマスタに行ったら、病気の前に袋叩きにあって死にますね(笑)。

【次ページ】 優勝は「たまにするからこそ価値がある」

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