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ベイスターズファン歴はなんと62年! がん闘病中の森永卓郎(67歳)が明かす“衝撃の観戦勝率”「僕がハマスタに行くとファンから苦情が…」 

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村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph by(L)BUNGEISHUNJU、(R)JIJI PRESS

posted2024/10/11 17:00

ベイスターズファン歴はなんと62年! がん闘病中の森永卓郎(67歳)が明かす“衝撃の観戦勝率”「僕がハマスタに行くとファンから苦情が…」<Number Web> photograph by (L)BUNGEISHUNJU、(R)JIJI PRESS

半世紀以上ベイスターズファンを続ける森永卓郎さん。昨年すい臓がんステージ4と診断、余命宣告もされた。野球ファンとして残りの時間をどう過ごしていくのだろうか?

――とはいえ、疫病神な森永さん親子でも、VIP席に招待してくれる南場さんとは昔からお知り合いだったそうですね。

森永 そうなんです。南場さんがDeNAを立ち上げた当初からお手伝いをしていて、あの頃は資金不足に陥っていてね。うん。会社を回すために1000万円でもお金が欲しかったんですって。ただ、私もそこまで豊かじゃなかったのと、一か八かのリスクマネーを出すのが怖かったんで、株には手を出さないで、安い値段で立ち上げの仕事を一緒にやったんですよ。あの時に株を買っておけばねぇ……今頃はお金持ちだったね。

――そんな南場さんがベイスターズを買って、数十年後にハマスタのVIP席で叙々苑弁当をおごってもらえるようになるんですから、人の縁とは奇跡的なほどに美しいですね。

森永 ……いまやハマスタにもあれだけの人が入るようになった。私はもう60年以上、このチームを追いかけてきたんですけどね。このホエールズだか、ベイスターズという球団が、そもそも経営として成り立つとは思っていなかったんですよね。

――当時のベイスターズ、経済アナリストさんにもそんなふうに思われていたんですか……。

森永 そりゃそうでしょ。90年代前半なんてひどかったじゃないですか。ライトスタンドに座っていて、崎陽軒の弁当売りが遥か遠くを歩いていても、立ち上がって呼べば気づいてくれるぐらい人がいなかったんですね。プロ野球は一応ショービジネスですから、毎年多額の赤字を垂れ流してると事業は継続できなくなるわけですよ。TBSが売り払う前、表向きには言ってないけど、毎年十数億円の赤字が出ていたという噂でした。DeNAが球団を買って、『数年で黒字にする』って言っても、誰も本当にできるなんて思わなかったでしょ?

優勝は「たまにするからこそ価値がある」

――当時の監督が「フォアボール100減らして失点100減らす」と言ってるのと同じくらい、思わなかったですね。

森永 それが今なんてガラッと変わっちゃってね。勝っても勝たなくても球場には人が溢れているでしょ。ベイスターズはボールパーク構想っていうのをまさに実現していて、本当の割合はわからないけど実感としては、半分ぐらいが野球を観に来ているというより、ハマスタを楽しみに来ている家族やカップルのように思いますよ。

――真剣に勝敗に一喜一憂するファンも増えていますが、球場の雰囲気や飲み会みたいに球場を楽しみたいという層も増えていますね。

森永 まぁ……僕みたいな昔からのベイスターズファンも、別に毎年優勝してほしいなんて思っちゃいないですからね。優勝はたまにするからこそ価値がある。ありがたみがある。そこが巨人ファンとの一番の大きな違いですよ。だって毎年優勝なんかしちゃったら、にわかのベイスターズファンが増えて、ウェーブなんかしちゃうようなね……ああいうのを昔からのホエールズファンは苦々しく見ていましたから。

――今は優勝なんてしていなくても、球団の努力で、毎試合お客さんがたくさん入って、ウェーブどころか花火にダンスにたにしげるくんにと、お祭り騒ぎをやっております。

森永 いや、それは優勝をしなくても、球団の経営を成り立たせたんだからDeNAはすごいことをやりましたよね。

<次回へつづく>

#2に続く
「ここまで来たら横浜の日本シリーズを見ながら死にたいな」ファン歴62年…“余命4カ月”森永卓郎(67歳)が唱える「三浦大輔監督=名将説」

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