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「給与水準ではすでにNBAに次ぐレベルだ」“W杯王者”ドイツ人記者も驚くBリーグの進化…渡邊雄太だけじゃない“世界基準”の選手が来日するワケ
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byJIJI PRESS
posted2024/10/10 18:55
日本代表対決となった千葉ジェッツの渡邊雄太と宇都宮ブレックスの比江島慎のマッチアップ。元NBAプレーヤーが参戦したBリーグの現在地は?
それを探るうえで興味深いXのポストがあった。当事者ではなく“第三者”によるものだったからこそ、なおさら価値がある。
W杯王者ドイツ人記者も「欧州の多くの国を上回っている」
今年7月17日、W杯王者ドイツの名門として知られるアルバ・ベルリンのキャプテンだったヨハネス・ティーマンの群馬クレインサンダーズへの移籍が発表された。すると、ドイツの『ハンブルガー・アーベントブラット』紙とバスケットボール専門誌『バスケットボール・イン・ドイチュラント』で健筆をふるうルパート・ファビヒ記者がこんな投稿をしたのだ。
「日本はとても強力な成長を遂げているバスケットボール市場のように映る。経済的には“ずいぶん前から”ヨーロッパの多くの国を上回っている。ということは、すぐに競技レベルでもその水準になるのでは?」
それは言い換えれば、選手の給与水準で言えば日本はすでにNBAに次ぐレべルにあるということだ。
そこでこの夏にニュービル、テーブス海(アルバルク東京)、ジョン・ムーニー(千葉ジェッツ)らに「(前述の)ドイツ人記者のポストにどう感じるか」と尋ねてみた。彼らは海外に知り合いや友人が多く、日常的にBリーグについての問い合わせを受けている。そんな彼らをして、件の記者の分析は「当たっている」と答えていた。その上で、ジェッツのムーニーはこう話していた。
「プレーのレベルもそうだし、チームを取り巻く環境も含めて良くなっています。給料面でも間違いなく上がってきています。それから僕の場合は、誰かから『日本でプレーするべきかどうか』と相談を受けたら、日本の文化の素晴らしさや食事のクオリティの高さも伝えますね」
先のパリ五輪に日本代表として出場したアルバルク東京のテーブスも興味深い証言を残している。