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大谷翔平のプレー「僕には出来ない。だから…」ムーキー・ベッツ本人が明かした“オオタニとの比較”への本音…ドジャースで生まれた信頼関係
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph byAFLO
posted2024/10/08 11:03
ドジャースを牽引する大谷翔平とムーキー・ベッツ
「それぞれのプロ意識」その筆頭が大谷とベッツだった
20代の大半を過ごしたレッドソックス時代、同僚のスター選手、デービッド・オルティス氏ら屈指の強打者を見てきた。背伸びをして、ベッツは失敗を重ねた。だから、近くで驚異的なパフォーマンスを見せる選手を見ても、今は惑わされない。自分らしさを発揮し、やるべきことがある。
大谷はシーズン中、ドジャースの強さについて、こう表現した。
「みんなプロ意識持って、1人1人が試合だけじゃなくて、その前の取り組みも練習もそうですし、毎日やるべきことをしっかりやってる結果じゃないかなと見てては思うので、そういう選手たちが多い」
その筆頭が、大谷であり、ベッツだった。互いがリスペクトし、自然と高め合っていたのは言うまでもない。その結果、今シーズン最強の1番、2番コンビが生まれた。
大谷はパドレスとの地区シリーズ第1戦で同点3ランを含む2安打3打点を挙げ、逆転勝ちに貢献した。一方で、ベッツは22年のポストシーズンから29打席(22打数)ノーヒットと苦しんでいる。第1戦、4回の攻撃中には三塁走者の大谷と二塁走者のベッツが体を寄せて話し合う姿もあった。目指す頂点へ、ともに欠かせない存在。ドジャース打線のつながりと勝負の命運は、最強コンビにかかっていると言っても過言ではない。