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大谷翔平のプレー「僕には出来ない。だから…」ムーキー・ベッツ本人が明かした“オオタニとの比較”への本音…ドジャースで生まれた信頼関係
posted2024/10/08 11:03
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph by
AFLO
ドジャース大谷翔平(30)が、メジャー7年目で初のポストシーズン進出を勝ち取った。打者専念の今季、長打力と走力を生かしてナ・リーグ西地区制覇に貢献。「優勝に欠かせなかったと言われる存在になりたい」と宣言した昨年12月の入団会見から約9カ月。投手陣が苦しい状態になったシーズン終盤、得点を生み出す大谷の傑出した能力がなければ、地区制覇は危うかった。まさに、有言実行のパフォーマンスとなった。
その活躍を支えたのが、大谷の前後を打ったムーキー・ベッツ外野手(32)でもあった。シーズン開幕からしばらくは1番ベッツ、2番大谷でコンビを組んだ。しかし6月中旬、ベッツが左手骨折で離脱。大谷は当時、不動のリードオフマンの存在の大きさを表現し、言葉を並べた。
「チームにとってタフな瞬間。欠かせない選手だと思うので」
「リーダー的存在の選手ですし、なかなか簡単に埋まる穴ではないと思う」
大谷は「スーパースペシャルだよ。ただ、彼一人ではできない」
離脱の期間、代わりに大谷が1番打者に起用され、打線をけん引。2カ月後の8月中旬、ベッツ復帰の際にも敬意を表した。
「本当に、いるだけで脅威になるというか、打線の厚みがやっぱり全然違う。相手も嫌だと思いますし、今日も打って、選手としての素晴らしさを証明したと思います。本当にチームとしているかいないか、だいぶ違うのかなと思います。それぐらい大きな存在」
一方で、ベッツは大谷とプレーした1年を「特別」と捉え、その上で「助け合い」を強調した。ナ・リーグ西地区優勝を決めた9月26日、試合後の囲み取材で大谷の活躍ぶりとチームへの貢献について、こう振り返った。